物間の双子の妹はA組らしい【ヒロアカ】 (ページ10)

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ヒーロー科と言っても、午前の授業は英語などの必修科目。クラスメイトより幾分か遅れている分早く遅れを取り戻したい。英語はどうしても苦手でこの教科だけは兄さんより上の成績を取ったことがないのだ。

昼は大食堂で一流の料理を安価で食べる事ができるそうだ。ここのシェフはもちろん料理向けの個性を持ったヒーローだという。

ランチ時ということもあって、空席がほとんど見つからない。空いている席はないかと視認できる範囲を見渡していると、クラスメイトを見つけた。

「急にごめんなさい、私もここでご飯食べてもいいかしら。空いているところ見つけられなくて。迷惑だったら全然断ってもらってもいいんだけど……。」

「あ、確か物間さんだよね。もちろんいいに決まっとるよ。ね、飯田くんデクくん！」

「あぁ、大勢の方が食事は楽しいものだ。」

「ももももちろんだよ！！！」

「ほんとう？3人ともありがとう。」

すでに何人かのメンバーで固まってグループはできていて、馴染めるか不安がなかったといえば嘘になる。それでもこうして受け入れて貰えると正直嬉しい。

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午後の一発目の授業は「ヒーロー基礎学」。この授業の先生が噂だとオールマイトなんだとか。

「わーたーしーがー、、、普通にドアからきたぁぁー！！！」

目の前に現れたNo.1ヒーローにクラスメイトは興奮が抑えられない様だった。オールマイトを見てヒーローを志した生徒は多数いるだろう。

そんなオールマイトの最初の指示は、入学前に送ってもらった個性届けと要望にそって作られたヒーローコスチュームを着てグラウンドβに集合せよとのことだ。

物間のコスチュームはどんな個性にでも対応できるよう、伸縮性のある上下フルセット、そして腰回りに付ける懐中時計を幾つか希望した。コピーした個性によっては不利になることもあるかもしれないが、修理や改善が必要な場合はサポート科にお願いすることができるらしい。

クラスメイトを見渡すと、各々の個性を最大限活かせるようなコスチュームの作りになっていて、緑谷のコスチュームはというと、誰がどう見てもオールマイトを模していて彼がかなりのオールマイトファンであるということがまた伺えた。