物間の双子の妹はA組らしい【ヒロアカ】 (ページ7)

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「納得いかねぇ！！！」
両手で個性を使いながら緑谷に近づくのは爆豪だった。
何がそこまで気に入らないのだろう。優れているのはどうみたって爆豪の方だ。緑谷に至ってはこの個性把握テストでロクな成績を残していない。唯一好成績というのならこのボール投げだけだ。

「まったく、そう何度も個性を使わせるな。俺はドライアイなんだよ。」

爆豪の両手から爆発が消えたのは相澤が再び個性を使用したからか。このまま2人を近づけると面倒なことになると判断した相澤は操縛布を使って爆豪を自身の元へと寄せた。

「さっさと次の準備をしろ。」

それでもまだ納得のいっていなかった爆豪だったが、これ以上反抗するのも無駄だと思ったのか緑谷に向けるイラつきを隠さないまま、次の競技へと向かった。

「______」

「残っているのは上体起こしと前屈、持久走ね。私の個性じゃこの３つは特に役に立ちそうにもないし、自力で頑張るしかないか。」

これまでの成績を考えると、平均より少し上かちょうど平均値を狙えそうだ。持久走だけは少し本気を出してみようか。自分の力が今どれだけあるのか知りたい。

それともう一つ気になったのは爆豪がすれ違いざまに呟いた「あいつはずっと無個性だっただろうが」という言葉だった。でも彼と同じ試験会場だったという飯田によると、彼はとても無個性とは言えない力を使ってこのクラスの麗日を救ったのだという。そしてその時も怪我をしていて、今もボール投げで怪我をしていた。緑谷に対する謎はますます深まるばかりだった。