物間の双子の妹はA組らしい【ヒロアカ】 (ページ2)

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「兄さん、私も今日から、」

雄英1年A組の生徒よ。

そう言いかけてやめた。兄は何かとA組を見下す発言をしている。家でそうなのだから学校でもきっとそうなのだろう。黙っていればかっこいいのに性格に難ありとはこの事だ。

妹がそのクラスへの入学が決まっているのに、と思ったが雄英受験のことを兄には伝えていなかったことに気がついた。黙っていたのはなんてことない、兄がどんな反応をするかみたかったからだ。

「ん？なんだA」
「いいえ、なんでもないわ。それより兄さんそろそろ家をでなくていいの？」
「まだ30分だろ。余裕だよ」
「さっきからずっと30分よ？」
「それを早くいえ！」

時計の針はもうすぐ6を指そうとしている。否、先ほどからずっと5と6の間を指している(・・・・・・・・・・・・)。兄のことだからとっくに気がついているだろうと思っていたが、この焦りようからするにまだまだ余裕だと思っていたらしい。

かくいう私もそろそろ家を出ないと遅刻する。

「それじゃあ兄さんまたあとで(・・・・・・)」
「あぁ。……いやあとでってなんだ！？」

兄の驚いた声を背中に足早に雄英へと向かったのだった。