【ツイステ】姫君の晩餐会―Walpurgis― (ページ3)

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0-1 号泣シスターページ3

ジャマルside

暑い砂漠。そこで長年栄える大富豪アジーム家。

普通の家と比べるとだいぶ大きい家は、王宮と同じくらい煌びやか。

そんなアジーム家では、女の子の泣き声が響いていた。

『うわぁぁぁぁあん！！やだやだやだやだぁぁ！！私も一緒に行くぅぅううう！！』

彼女の名前はカリマ・ビントアジーム。

名前の意味はアジームさんちの娘、カリマちゃん。という意味があり。

カリマという名前はカリム様の名前と同じ、気前のいい、高貴なの意味を持つ
(アラビア語でです。カリムの名前も同じ意味です。)

そんな彼女が何故泣いてるのかというと

先日、ここ、アジーム家の豪邸に黒い馬車が来た。

黒い馬車の手網を握るデュラハンのディーラという方が

ﾃﾞｨｰﾗ「えーと、我々ナイトレイブンカレッジはカリム・アルアジームとジャミル・バイパーを歓迎します。」

と、カリム様とジャミルにカレッジへの招待状のようなものが来たのだ。

そして今日は、いよいよカレッジへ行く日。

突然の事で気持ちの整理も出来ずに、ただ泣きじゃくる事しかできない主を

俺はカリム様から離そうとする。

ｶﾘﾑ「ジャマルいいんだ、別に。....あのな、カリマ。ホリデーには帰れるし、一生離れ離れというわけじゃないんだ！会いたきゃ会えるしな！だからそんなに泣くな。」

ｶﾘﾑ「可愛いお前の顔が台無しだぞ？俺はお前に笑顔で見送ってもらいたいな！」

『うえっ、ぐすっ、ひっぐ...わかっ..たわ...』

そう言ってカリマ様は今の精一杯の笑顔で

『行ってらっしゃい！お兄様！ジャミル！』

といった。

ふむ、これは俺も何か言わないとな。

ｼﾞｬﾏﾙ「行ってらっしゃいませ。ジャミル、カリム様を頼んだぞ。カリム様、沢山学んでくださいね。」

ｶﾘﾑ「おう！カリマ！ありがとうな。元気にしてろよ？」

ｼﾞｬﾐﾙ「もちろんだ、兄さん、カリマ様。ありがとうございます。」

ばいばーいと隣で手を振る主。

さっきまであんなに泣きじゃくって顔を汚していたというのに

もうその顔はいつもの、美しくも綺麗で可愛い顔に元通り。

涙はもう引っ込んでおり眩しいくらいの笑顔。

俺は幸せな顔をしてる主が、カリマ様が大好きだ。

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ジャマルさん、恋してるわけじゃないですよ！ただ、歳下ということも相まって、妹のように可愛がってるだけです‪w