【wrwrd!】先輩、どうしたんすか【shp】

第7話 ページ7

「鈴木、そこはその公式じゃないよ」
「だからおかしい答えになるんだ……」


エミさんは今日用事があるからと帰った。だから今日はひとらんらんに教えてもらうことにした。


「ちゃんと問題文読めば分かるよ」
「日頃から人の話聞かんのが裏目に出たな」
「喧嘩なら買うぞエ ロ小僧」


ひとらんらんもエミさんも優しく教えてくれるから質問しやすい。あとは自分で解けるよね、と次はゾムの勉強を見に行った。


「……」


今日も隣に座る後輩くんは、昨日よりかはスラスラと解けているようだった。おー真剣に勉強してる。
集中している横顔はやっぱイケメンなんだな、と感心してしまう。長い眉毛が茶色の髪に見え隠れして、あまり上がることのない口角は更に下に降りている。眉間にシワがよっているので、あ これつまづいてるな、と気づいてしまった。視線に気づいたのかショッピくんがちらりとこちらを向く。


「…なんすか」
「あーいや、眉間にシワがよってるなと」
「暇なんすね。ならここ教えてください」
「またぁ！？」


ショッピくん頭良いんやから分かるやろ！！って言っても完全無視。教えるけどさぁ！！


「だって先輩の教え方が1番分かりやすいんですよ」
「えっ、そ、そうですか…」
「はい」


無表情だから本気で言ってんのかは分からない。
でも、悪い気はしないな。
ショッピくん根は素直やから良い奴とは思う。


「だからはよ教えてください」
「態度がかわいくない！！」


前言撤回。やっぱ生意気だ。

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