第5話 ページ5
花火大会で浮かれていた時期が私にもありましたね。
「全っ然分からん………」
「あーあ、数学オワコン」
部室の机上で先生から期末試験対策に、と渡されたプリントが散乱する。そう、再来週は待ちに待った期末試験。死にたい。
「あー…数学以外なら平均いけんだけどなぁ〜」
「数学おもしろいやん」
「つか大先生なんで頭良いの？腹立ってきた」
「いくらなんでも理不尽すぎんか…？」
「Aさん数学苦手なんすか？」
「そうだよチーノ。数学なんてできるやつがやればいいって思わないかい？」
瓶底メガネの1年生チーノは学年首席のトントンの隣に並んでいた。ちなみに私の隣は通り道とショッピくん。お前なんでここにおんねん。
……でも今のところ煽ってこないし邪魔してこないし、いちいち言うのはやめよう。
「エミさん、もう1回ここ教えて」
「いいですよ、ここはですね…」
「えみさん、俺も」
「もちろんいいですよ！順番にいきますね」
ウキウキし出すエーミールことエミさん。頭の良さはオスマンとトントンに負けず劣らずだ。彼は頼み事をすれば断らない。いい人。
さてさて、後輩くんはどこでつまづいてんのかなー？と手持ちのプリントを覗き込むと、彼はどうやら現文が苦手らしい。小さくため息をつくところを見ればかなり行き詰まっているのが分かる。
「ショッピくん。その問実は答え書いてあるよ」
「は？どこですか」
「b線引いてある文章の前」
「これ答えなんすか」
「そうですよ」
「はぁー…訳分からん」
じゃあここは何ですか、とサラッと私に教師を変える。おいおい私も数学危ねーんだぞ。赤点ギリギリなんやぞ。
すっかり置いてけぼりにされたエミさんはニコニコしながら私たちの様子を見ていた。
「…という訳よ」
「なぁるほど……大体分かりました」
「はいショッピくん終わり。エミさん続き教えて！」
「はい、いいですよ」
「A先輩、ここも教えて下さぁい」
「さてはお前わざとやってんな!!?」
バレたとでもいうように舌を出す。かまってちゃんか。
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美咲(プロフ) - ストラップが…危ない気がする…（恐怖）めちゃくちゃ更新楽しみにしてます、頑張ってくださいね！ (2019年7月21日 6時) (
レス) id: 4d00598472 (このIDを非表示/違反報告)
弥生 - さとみちゃんがいい人であってくれる事を願う…！！更新頑張ってください！ (2019年7月7日 3時) (レス) id: b3ed6b5db4 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア^ - ショッピぃぃいいぃぃいいぃくぅううぅうんんん！尊い作者神です。更新頑張ってください!! (2019年7月1日 19時) (レス) id: ac98886272 (このIDを非表示/違反報告)
かげしゃむ - ぎゃぁぁぁぁぁショッピくんが可愛すぎる...。めっちゃ好きです！！更新頑張ってください応援してます！！ (2019年6月28日 20時) (レス) id: 041bbe8fcb (このIDを非表示/違反報告)
マンホール異邦人(プロフ) - AKさん» ご指摘ありがとうございます。確認しましたが、確かに少し分かりにくいので先程本編を少し変更致しました。今後も不明な点が見つかればご指摘頂ければ幸いでございます。 (2019年6月25日 19時) (レス) id: f6e839ac95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マンホール異邦人 | 作成日時：2019年6月15日 12時
