【wrwrd!】先輩、どうしたんすか【shp】

第32話 ページ32

「もしかして呼び出したのってこれだけ…？」
「いやいやそんなまさか〜」


咳払いをするしんぺい神。


「今夜裏山で肝試ししまーす」
「肝試しぃ！？」


思い出作りの一環としてどうかな、と笑顔で提案してくる。肝試し？する人の気が知れないね。


「俺帰るわ」
「私も」
「お、俺も…」
「待てそこのビビり3人組」


そそくさと帰ろうとするひとらんらんやシャオロン、私を引き止めるトントン。その顔にはどす黒い笑顔が貼り付けられていた。楽しそうですね。


「ホント勘弁してちょうだい…」
「夢に出てくるから嫌や！！」
「やめろぉ！全員呪い殺してやる！！」


ハイハイ頑張ろうな、ズルズルと元いた席に戻される。隣のショッピくんは目だけで煽ってきてる。今だけは純粋に殺意しかわかない。


「あれぇ？先輩もしかして怖いの苦手なんすか？」
「そうですけど何か！？か弱い女子が嫌言うとるんやけ帰らせてや！！」
「うける。裏山に投げ捨てよ」
「やだー！置いてかないでー！！」


ゲラゲラと楽しそうに笑う。
やっぱ私惚れる相手間違えたんやないか！？今からでも遅くない。優しい兄さんに変えよう。


「脅かし組と探索組に分かれて〜」
「鈴木脅かし！！」
「先輩は探索組でしょ」
「お前はなんで楽しそうなんだよ」



努力実らず、結局探索組になりました。


「で、探索組はペアになってもらうんやけど…」
「はい！鈴木とショッピくん！」
「は！？」


おっけ〜、とボードに書き出される。勢いよく椅子から立ち上がった。ゾムは やってやったで！、と親指を出してドヤ顔で決めていた。余計なことするな！バレるやんけ！！


「明日遺体で発見されたらショッピくんのせいですのでみんなよろしく」
「何言うてんねん」
「人を人殺しみたいに」


ほかのメンバーもペアを組んで準備完了。夜の7時から始まるからそれまで自由時間だと言われ、一時解散する。

ショッピくん、私とペア組むことになって良かったんかな。何も言わないってことはいいんだろうけど…。

今日はホントにラッキーかも。

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