96話 ページ9
千冬side
毎年毎年､碌でもない日になるこの日
クリスマス
一昨年は
去年はバイトの連勤
今年は…
燈「何やってんだ､松野｡
着いてこい､足引っ張んな」
日比谷A(クラスメイト)の弟と一緒に
千「何でこんなことしてんだっけ…」
よくよく考えたら
俺の青春日比谷に振り回され過ぎてないか?
ーーーーー
数時間前
クラスの
クリスマスだし
カラオケでテンション上げようと楽しんでいた
が
後半誰かがバラードを歌い出した途端
一人の女子が泣き出して
(クリスマス目前に別れたとか何とか…)
楽しい雰囲気が一変
地獄の不幸自慢大会に変わったので抜け出しいてきた
「松野ぉ〜! お前も日比谷さんに振られて辛いんだろぅ〜! わかるぜぇ!!」
千「違う､断じてそんな不名誉な事はないし､
まずアイツと付き合うくらいなら男と付き合う方がマシだわ」
ひどい勘違いもされた(通常運転)
店を出ると昼過ぎくらいで
街中の店だったこともあって一人で歩くには少し気まずい
イヤホンガンガンにして歩いても
視界の浮ついた雰囲気に居たたまれなくなってきた
勘弁してくれ
さっさと帰ろう
千「ん? あれって…」
アッくん……と
日比谷A
びっくりし過ぎたのか､俺は立ち尽くしてしまった
千「…え､やべ､こっち来る」
俺は近くの店と店の間に体を滑り混ませた
燈「あ?」
千「は??」
そこには夏休み以来
恐怖を植え付けられてから
絶対に会うことはないと思ってた
日比谷弟に遭遇した
燈「何でこんなとこいるんだよ松野千冬」
千「何で俺のフルネーム知ってんだよ､日比谷弟」
こちとら興味無くて名前覚えてないんだわ
燈「憎い相手の名前はすぐわかる」
千「死神の目でも付いてんの?」
燈「付いてるわけねぇだろ
付いてたらとっくに(漆黒のあのノートに書いてるから)お前はこの世に居ねーんだわ」
千「愚問だった」
燈「質問に答えろよ､何でお前ここにいんの?
今日は
帰んの早くない?」
だから何で知ってんだよ
燈「姉さんの身の回りの行事ごと把握すんのも
弟の役割なんだよ」
どうしてだろ､心も読んでくるな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 315人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
graybear(プロフ) - シルバーさん» 失礼致しました！こちらの不注意で不快な思いをされてしまったのであれば申し訳ございません！こちらオ？りふ？ラはお外ししました！お伝え頂きましたありがとうございます｡ 今後､同じことが無いよう留意致します！ (2022年7月9日 22時) (
レス) id: b4decafeee (このIDを非表示/違反報告)
シルバー(プロフ) - ｵ/ﾘﾌﾗが立っています。外して下さい。 (2022年7月9日 21時) (レス) id: 4df619e2e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：graybear | 作成日時：2022年7月9日 20時
