91話 ページ4
Aside
武「俺は…
ちょっとトイレ行ってくるから
Aちゃんは座ってて?」
ーーーーー
『久しぶりだね､敦君』
敦「あぁ､そうだな…」
クラスが別なのもあって
この気まずい一週間はほんと話していないどころか
目を合わせた瞬間に私が物陰に隠れたり
敦君は花垣君とか山本君とかを盾にして
お互い一切触れ合う事がなかった
『ごめんね…いきなり来ちゃって』
敦「いや､俺の方こそ色々 困らせてたから」
『ううん､そんなこと…｡
私も話したくて､花垣君にこの場を作るの手伝ってもらったの』
敦「え」
敦君は驚いたように目を見開いていたけど
少し嬉しそうに見えた
話せなかった時間はやっぱり少し辛かったんだろうな
私も､そう思ってたから
『敦君がどうして怒ったのかも､私をそんなに気にかけてくれてるのもわからなっかったの｡
いや､わかった気になって
敦君が誰にでも優しいからだって決めつけていた』
敦「…俺､そんな都合のいいヤツに見えてたの?」
『いや､なんていうか､そうじゃなくて｡
私と違って敦君は友達が多くて､だから人に優しく出来て気配りもできて
そんな人と何で一緒に入れてるんだろうって思って､不思議だったの』
気まずくて敦君の目を見れない私の耳にため息が聞こえた
敦「…不思議なんかじゃねぇよ｡ 寧ろ逆だろ｡
Aちゃんの方が優しくて､困ってる人放っておけなくて｡
でも俺が怒ってるのはそういうとこ､
無茶ばっかしてAちゃん自身を大切にしきれてないんじゃないかって｡
俺はそんなAちゃんが放って置けないのに､君はいつも知らないところで泣きそうに笑う」
『や､やっぱりそれ､私の配慮が足りないのが原因…』
間髪入れずに「ごめん､Aちゃんに怒ってるわけじゃねぇ」という言葉で
ようやく敦君に目を向ける事ができた
敦「俺が一番ムカついてんのは､そんなAちゃんの側にいて
“無理すんな”って一言､
言ってやれないなかった俺自身なんだよ」
『…あ』
敦「ダセェよな
こうやって面と向かっていうことでも無いのに…
もっと､スマートにAちゃんを支えるようにしたかったんだけどさ」
あぁ､やっぱりこの人は…
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graybear(プロフ) - シルバーさん» 失礼致しました！こちらの不注意で不快な思いをされてしまったのであれば申し訳ございません！こちらオ？りふ？ラはお外ししました！お伝え頂きましたありがとうございます｡ 今後､同じことが無いよう留意致します！ (2022年7月9日 22時) (
レス) id: b4decafeee (このIDを非表示/違反報告)
シルバー(プロフ) - ｵ/ﾘﾌﾗが立っています。外して下さい。 (2022年7月9日 21時) (レス) id: 4df619e2e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：graybear | 作成日時：2022年7月9日 20時
