幼馴染コンプレックス共の妹扱いが傍迷惑すぎる｡その3【東京リベンジャーズ】 (ページ20)

今日:10 hit、昨日:48 hit、合計:4,710 hit

1人目ページ20

『そうですね､では一虎さんと接点が1番近い､
圭介兄の話でもしますか』

「お､唯一兄貴分の中で“兄”呼びしてる人物」

しゃがみ込んだ体勢から少し崩したように
床に座り私はゆっくりと話し始めた｡

『知っているとは思いますが､
圭介兄とは今住んでいる賃貸の中で角部屋
上下階のご近所さんなんです｡

気づいた時にはお互いの親が仲良くなっていて､
よく涼子さんが私の面倒見るようにって
圭介兄に言ってくれてました』

「へぇ､じゃあ最初っから場地のことは
呼び方変わんないって感じ?」

胡座で小さく揺れながら聞いていた一虎さん｡

ゆるい仕草とはうってかわって
しっかりと受け応えをしてくれる｡

『実はですね､マイキー達は知ってるけど､
途中までは“圭介君”って呼んでたんです』

「三途と同じ君付けじゃん｡いいなぁ｡
俺にも“一虎君♡”って呼んでくれていいよ!」

『いえ､あの3人以外の年上には
“さん付け”じゃないとなんだか落ち着かなくて…

そもそも小さい時でしたので
あの頃は深く考えずに呼んでましたし』

「でもなんで敢えて呼び方変えたんだ?
別にそのままでもいい気がするけど」

『変わったのは…
小3の時､事故で私の母が他界してからなんです｡

涼子さんに言われて仕方なく
お守りをしていた節があった圭介兄がある日
“お前の兄貴になってやるから､いつでもいい
俺を呼べ”なんて言ってきたんです｡

そしたら本当にいつも側にいてくれたので､
気がついたら呼び方も自然と変わっていました』

「なんつーか､それすっげぇ場地らしい話だな」