遠くから眺めておきたいのになんで巻き込んでくるのかな？！【Prolog】 (ページ12)

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てってれー！オンボロな屋敷に仲間が増えた！ページ12

＿オンボロ寮ｰ廊下

『ユウちゃん！グリちゃん！大丈夫？！！』
ユウ「なん…とか…」
グリム「オマエ！来るのがおせーんだゾ！もうゴーストやっつけちゃったじゃねーか！」

ゲームだと迫力はあんまりだったけどここはリアルだからユウちゃん腰抜けちゃったね。

学園長「こんばんはー。優しい私が夕食をお持ちしましたよ。……って、それは先ほど入学式で暴れたモンスター！追い出したはずなのに、何故ここに！？」
グリム「フン！オレ様がお化け退治してやったんだゾ！感謝しろっ！」
学園長「ん？どういうことです？そういえばこの寮には悪戯好きのゴーストが住み着き、生徒たちが寄りつかなくなって無人寮になっていたのを忘れていました。しかし、ふぅむ……貴方たち２人で協力してゴーストたちを追い出してしまうとは。」
『忘れちゃいかんやろ』

ほんと何してんだ。

グリム「協力とは聞き捨てならねーんだゾ。ソイツはほとんど見てただけだったし？オレ様はツナ缶が欲しくてやっただけだし？……って、あっ！オレ様、まだツナ缶もらってねーゾ！」
学園長「おふたりさん。ゴースト退治もう一度見せてもらえます？」
グリム「でもゴーストは全部追い払っちまったんだゾ！それよりツーナー缶ー！」
学園長「ゴースト役は私がします。私に勝てたらツナ缶を差し上げましょう。私、優しいので。では変身薬をごっくん！！」

がんばれ、私は雨漏りを治すよ。どうやら私の入る隙はないようだ。
否、巻き込まれは嫌だ。

『どうだった？』
ユウ「グリムと2人で1組の雑用係になったよ。それとルカは明日から生徒だよ。」
『え？』
グリム「オマエは魔法が使えるからキチンと学ばさせなければーとか何とか言ってたんだゾ。」

私、女だからって雑用係になるとばかり思ってた。え、てことは私明日から普通に通えるってこと？！

『やっ……やったぁぁぁぁ！いやぁ、グリちゃんには悪いけどこれでエンカウントうんぬんは回避できるんじゃないか！』

(世はそれをフラグという)

グリム「エンなんとかは置いといて羨ましいんだゾ！オレ様も学園の生徒になりたかったー！それとグリちゃんはやめろ！」

グリちゃんかわいいじゃん。