遠くから眺めておきたいのになんで巻き込んでくるのかな？！【Prolog】 (ページ11)

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狸再び！(非公開になってた……！) ページ11

ｻﾞｰ……ｻﾞｰ……

ユウ「雨が降ってきた……」

お？ていうことは？

？「ぎえー！急にひでえ雨だゾ！」
ユウ「！！！！」

グリちゃんきちゃァ！

グリム「ぎゃっはっは！コウモリが水鉄砲くらったみたいな間抜けな顔してるんだゾ！オレ様の手にかかればもう一度学校に忍び込むことくらいチョロいチョロい。ちょっと外に放り出したくらいで、オレ様が入学を諦めると思ったら大間違いなんだゾ！」
ユウ「どうしてそんなにこの学校に入りたいの？」
グリム「単純な話なんだゾ！オレ様が大魔法士になるべくして生を受けた天才だからなんだゾ！いつか黒い馬車が迎えに来るのをオレ様はずっとずっと待ってた。なのに……なのに………ふ、ふん！闇の鏡も見る目がねーんだゾ。だからオレ様のほうからきてやったってわけだ。オレ様を入学させないなんてこの世界の損失だってのに、ニンゲンどもはわかってねーんだゾ。」

グリちゃん……！

『グリちゃんは私が養ってあげるからね！！！』
グリム「にゃっ、なんだおめー！」
ユウ「ルカ」

あっ、笑顔が怖い。そりゃそうだよね、起きてすぐ燃やされかけてたんだもん。

グリム「に゛ゃッ！つめてっ！天井から雨漏りしてやがるんだゾ！ふぎゃっ！また水が降ってきた！オレ様のチャームポイントの耳の炎が消えちまう～！」
ユウ「何箇所雨漏りしてるんだろう」
『このオンボロ具合だと……うん、やばいのは分かった。』

どんだけボロいんだよここ。

グリム「こんな雨漏り、魔法でパパーっと直しちまえばいいんだゾ。……って、オマエ魔法使えねえのか。ププーッ！使えねえヤツだゾ！」
ユウ「イラッ……」
『少なくとも私は使えるから今晩は狸鍋でもいいんだよ？』
グリム「にゃ゛に？！！でもやーなこった！オレ様はちょっと雨宿りしてるだけの他人(他モンスター)なんだゾ。ツナ缶も出ないのに、タダ働きするのはゴメンなんだゾ。」

この狸やっぱいつか鍋の素材にしてやる。

ユウ「うわっ、更に雨漏りが……私はあっちで探すからルカは向こうで探してきて」
『分かった。』

魔力があっても魔法は使ったことないからね。大人しくて作業で進めよ。
そういえばこの後何かあったような……ま、いっか。

「「ギャーーーーーーーーーー！！」」

ユウちゃんとグリちゃんの叫び声！もしかしt((ﾎﾞｷｯ、ﾍﾌﾞｼｯ
おいおいおい、こんな時に床抜けるって何？！