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__仮釈放なしの無期刑
それが、すばるくんに与えられた罰だった。
『……行きません。』
村上「無期刑やぞ？
お前が会いに行ったらな、もう会われへんで。」
『それでも、行きません。』
あの日から半年が経って、少しの間 騒がしかった世間も、徐々に落ち着きを取り戻しつつある。
私だって本当は、今すぐにでも会いたくて仕方がない。
だけど。
『約束したから。』
待ってると、誓った。
待っててほしいと、彼が言った。
迎えに来ると、言ってくれたから。
『今 私が会いに行ってしまったら、約束を破ることになるから…だから今は、会わない。』
彼の罪を一緒に背負うことを決めた、私なりのケジメだから。
だから私は 何十年でもここで待つ。
村上「……はぁ〜ぁ、適わないわ。」
『こう見えて諦め悪いんです、私。』
村上「知っとる。…そんなとこが、好き。」
ﾊﾞｻｯ
思わぬ言葉と共に差し出された花束。
それは、先程 私が彼に渡したはずのもので。
『…むらかみ、さん』
村上「同情のはずやったんやけどな。
いつの間にか、大事な子になってもうてんけど どないしてくれんねん。」
ガシガシと面倒臭そうに頭をかく彼の頬は赤くて。
あぁ、照れてるんだなと 冷静に考えている自分に驚いた。
『……私、』
村上「ああ、ええよ言わんで。どーせあいつのこと好きやから無理や言うんやろし」
『…ハイ』
村上「生憎やけど、諦めの悪さなら俺かて負けへんねん。」
せやから、覚悟せぇよ。
ニッとキクさんに負けないくらいいたずらに笑う村上さん。
何も言えずに固まる私に痺れを切らしたのか、差し出した花束を強引に押し付けるものだから 仕方なく受け取る。
向日葵の花束。
甘い香りが鼻を掠めて、何だかくすぐったかった。
村上さんは財布からお札を出して店を出る。
『…って、村上さんっ！』
村上「なんやねん。」
『いやいやいや、受け取れませんって！』
村上「あー、ええて。」
『良くないっ！』
慌てて追いかけて、逃げようとする彼の腕を掴む。
だけど大きな手にその手を外されてしまった。
村上「好きな女に花渡して何が悪いねん。」
村上「ちょっとくらいカッコつけさせてくれてもええやろ？」
あかん？と眉を下げる彼。
ずるい、そんな顔をされたら、断れるわけないのに。
『……有難く頂戴します。』
村上「最初からそうしとったらええねん。」
結局、絆されてしまう私も甘いんだろうな。
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
