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渋谷「ありがとう、A」
『…っ』
渋谷「泣かんでええやろ、」
ふ、と彼が小さく笑って 私の涙を拭う。
「ほんま泣き虫やな」なんて鼻声で言う彼がおかしくて、愛しくて、涙が溢れ止まらなかった。
渋谷「…もうちょいで着くから、頑張れるか？」
『うん…』
ほな行こうか と私に手を差し出したすばるくん。
私がその手を掴もうと手を伸ばした、その瞬間
_ﾊﾟﾝｯ！
乾いた音が、した。
『_きゃ、！』
音と同時に すばるくんの体が大きく跳ねて、
驚いて尻餅をついた私は
そこで初めて、音の正体が銃声だということに気づいた。
『っすばるくん！』
渋谷「…ッ」
慌てて起き上がると、彼の左腕からは血が溢れていて。
同時に 後ろから物音がした。
現れたのは、拳銃を持った横山さんだった。
横山「…そいつから離れてください、白石さん。」
『っやめて！撃たないで！』
横山「…可哀想に、誑かされとる」
とんだ
その後を追うように村上さんが駆けてきて、血の気が引く。
『すば…すばるくん、逃げて、逃げて！』
渋谷「っAも、」
息を切らした彼が フラつきながら立ち上がって、私の手を引く。
だけど、私は首を横に振った。
『足挫いちゃったの…！私はいいから、早く逃げて！』
渋谷「アホ、お前置いて行けるか」
困ったように眉を下げる彼は、もう一度私の手を引っ張る。
こうしてる今も、横山さんが近づいてるのに 彼はどこまでも優しい。
そんな彼を、失いたくない。
ﾊﾟｼｯ
『ッお願いだから…！行って、すばるくん…！』
渋谷「…っ、」
彼の手を払って、必死で叫ぶ。
口を噛んでいた彼は、ごめん と最後に言うと そのまま森の中へ走って行った。
その後を横山さんが追う。
私は彼を追わせないように 慌てて立ち上がるけど、
村上さんに体を押さえつけられた。
『離して！』
村上「白石さん、目ぇ覚ましぃや！」
『すばるくんを助けなきゃいけないのっ！
私が、わたしが守ってあげないと…！』
村上「ッアンタの、それは！！」
村上「ストックホルム症候群いうて…！
恋なんか、そんなんとちゃうねん！！」
村上くんさんが叫んだその言葉に
鈍器で殴られたような衝撃が、走った。
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
