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16時33分。
家まで約10分。
もう少し、と強請る友人を説得して 早めに切り上げて帰路につく。
この調子で戻れば彼の機嫌を損ねることもないだろう。
早足で家までの道を進みながら、家で待つ彼を思い出して頬が緩んだ。
少し先まで進むと、何やら人影があることに気がつく。
もしや彼が迎えに来たのかと思ったけれど、見えた人影は２つ。
私は、彼らを知ってる。
村上「あ、白石さん！」
横山「こんにちは。」
私に気付くなり駆け足で近づいてくる刑事さん。
心臓が嫌な音を立てるのは、きっと彼のことが浮かぶから。
村上「度々すんませんっ！今時間あります？」
『…ぁ、いえ、すみません…私、すぐ帰らないといけなくて、』
横山「５分で済むんで、お願い出来ません？」
グイグイと圧をかけられて、思わず頷いてしまった。
彼以外の男の人は 怖い。
怯える私に気が付いたのか、村上さんは少しだけ身を引いた。
横山「何度もすみません。
つい先日、この辺りでまた出ましたやん？
その件についてお話を伺いたくて…」
『…何も知りません。』
横山「そうですか。…今日は彼氏さん、一緒ちゃうんですね。」
『…彼は、家に。』
村上「ほな、今からお邪魔してもええですか？」
にこ、と人の良い笑顔を浮かべる村上さん。
私は、思わず唾を飲んだ。
村上「聴き込みするよう上から言われとるんです、ほんま申し訳ない。」
横山「差し支え無ければ、是非伺いたい。
……それとも、
___何か、都合の悪いことでも？」
その言葉に確信した。
この人達は彼の正体を知ってると。
『…、』
捕まってしまう。
彼が、奪われてしまう。
優しく笑う彼を、何からも守ってくれる彼を、
誰よりも大切な彼を、
『__ッは、』
いやだ。
嫌だ。
彼の居ない世界を想像するだけで、上手く息が吸えなくなる。
村上「！？白石さん！」
苦しい、私は、耐えられない
彼無しでは、もう、
『は、ぁ…ッすば、ぁ』
横山「白石さん、落ち着いて、ゆっくり息してください。」
横山さんが私の背中を摩る。
彼とは違う暖かい手が、心地悪かった。
横山「…あかんな、ヒナ、救急車、」
渋谷「____おい」
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
