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「ア"、ッ…！？」
跨っていた男は悲鳴を上げて私に覆いかぶさってくる。
_否、倒れてきた。
男の背後__私の目の前に立つ「赤」。
その手には、血塗れたナイフが握られていた。
慌てて男から抜け出せば、男の背中からは留めなく血が流れてきた。
「ぃ、痛…！痛い痛い痛いッ…！」
『ひっ…、』
私に手を伸ばした男。
先程までの恐怖を思い出して、その手から逃げようと身体を縮こませると男の手は地面に落ちた。
正確には、手を踏みつけられていた。
ｸﾞﾘｯ
「ァアッ、う"ああッ…」
「赤」は叫んだ男の前にしゃがんで、喉仏にナイフを宛てがう。
助けて、と口を動かしたのを最後に
_ﾌﾞｼｬｯ…！
男は、血飛沫を噴いて倒れた。
( _犯人と思われる男は、赤いレインコートを )
その時何故か、ニュースキャスターの声が頭の中をよぎった。
「赤」は、ゆっくりと振り向く。
渋谷「__…A、」
この場に不釣り合いな 美しい声。
耳に馴染んだ、声。
私は、彼を知ってる。
『……すばる、くん、』
渋谷「A、怪我は」
『すばるくん、』
彼の名を口にする度、力が抜けてくような感覚がした。
ほたり、と涙が零れる。
『…すばるくん』
渋谷「……おん。」
『すば、る…くん』
渋谷「おん。居るよ、A。」
慰めるように彼の指が私の涙を拭って
優しく、彼が微笑む。
『っは、ぁ…すば…す、すばるくんッ…！』
渋谷「ん」
『わ、わた、し…私、汚れちゃっ、』
知らない手に触れられる恐怖
肉を引き裂いて入ってきたソレ
男の人のモノを、受け入れてしまった。
私のハジメテ。
『ぅうう…ッ！汚れちゃったッ…！』
渋谷「…、」
『あ、ぁあ…ぅえッ、ひ…___！』
_ｷﾞｭｯ
赤いレインコートを私に着せて、強く抱き寄せるすばるくん。
優しく背中をさする目の前の彼は、本当に"通り魔"と同一人物なのかすら疑問に思う。
渋谷「…お前は綺麗なままや。」
『すばるく…』
渋谷「出会った時からずぅっと変わらへん。」
彼が、離れる。
必然と目が合って、私たちは見つめ合った。
そして引かれ合うように
互いの唇を寄せた__
嗚呼、神様。
貴方は醜いと笑うでしょうか。
私たちを蔑み、穢れとして 見放すのでしょうか。
それでも私は、彼を離したくない。
例え間違っていることだとしても、
これは確かに
愛なのだから。
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
