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_ｳｫｰﾝ、ｳｩｰﾝ…
パトカーのサイレンが、遠くから聴こえた。
足を挫いてしまった私は 村上さんに支えられながら森を抜けて、ベンチに座る。
村上「…あー、やっぱ電波届かへんな。」
『……』
村上「…そんな心配せんでも、すぐ会えるて。」
ポン、と私の頭に手を乗せる彼。
仮にも通り魔であるすばるくんを匿っていた女に、こんなに優しくして良いのだろうか。
この人は刑事でありながら、横山さんとは違う雰囲気を持ってる人だと 私は思う。
横山「…おー、すまん遅れた。」
『っすばるくん！』
渋谷「A…、」
村上さんの言う通り、森の中から静かに戻ってきた二人。
私が足を引きずりながら 彼の元に駆け寄ると、彼はそんな私を抱きしめた。
冷たい体が、愛おしい。
『すば、く…ッ、』
渋谷「…心配させて、ごめんな」
冷たい手が私の頬を撫でて、涙を拭う。
私の頬から熱を奪って、段々と温くなっていく手が 少し震えてることに気がついた。
彼の瞳が私を捉えて、揺れる。
渋谷「…なぁ、A。」
彼が何を言おうとしているか、大体察しはついてる。
ただ、頭が追いつかないだけで 本当は私も分かってた。
渋谷「俺な、お前に見合う人間になりたいねん。」
『…っ、うぅ、』
渋谷「ちゃんとした人間になって、お前の横 立ちたい。胸張って お前の隣に、居りたい。」
彼が、ゆっくりと息を吸った。
渋谷「……待ってて、くれるか。」
渋谷「めっちゃ待たせると思う。それこそ何十年かかるかわからへん。俺は…人を殺してもうたから。」
渋谷「…それでも、待っててほしい。」
あかんかな、と 彼は小さく笑って私と目を合わせる。
溢れる涙を拭う手が 震えながら 私の耳に触れた。
『私…も、貴方の罪を背負って生きたい。』
『それがどんなに辛くても、重くても、一緒に償いたい…ッ』
『好きだから、貴方が…すばるくんが。』
だから、待つよ。
何年でも何十年でも、待ってるよ。
いつか迎えに来てくれる貴方を、待ってるよ。
だからね、すばるくん。
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『その時は、両手いっぱいの花束を 貴方にあげるね。』
貴方に似合う、花束を 贈らせて。
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
