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数十分遊んで流石に疲れたのか、肩を上下に揺らした章ちゃんに降ろされ、私達2人は砂浜に座る。
すば.るくん達は下着姿になって水の中を進んでいった。
……着替えとかあるのかなあの人たち。
「はあ〜…楽しいなぁ…」
『せやねぇ』
「あーでも俺ら高校最後や」
『…せやね』
「A置いて卒業するん嫌やなぁ…(笑)」
しみじみ呟いた章ちゃんの声は、波の音に消えていく。
私は体育座りをした膝の上に顎を置いて 海で遊ぶ3人を見つめた。
「…寂しい？」
『……、』
うん、とは言えない。私はそこまで素直じゃないから。
黙りしてると、隣からぶはっと吹き出す声が聞こえて。
ポンッと 頭に章ちゃんの手が乗せられた。
「言うても俺らが1年ん時 Aはまだ中学やったやろ？そん時と変わらんて」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
『…』
「海にもまた来たらええし」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
『…』
「…お姫様の機嫌直すの大変やわ〜(笑)」
面倒臭い筈なのに、章ちゃんはちっとも気にしてないように笑って頭を撫で続ける。
…いつか、章ちゃんに彼女が出来たら
きっとこうして優しく頭を撫でるんだろう。
『……、な』
「ん？」
『子供のままで居たいな…』
「…」
『大人になんかなりたない……』
章ちゃんの手が、止まる。
膝に顔を埋めて呟いた自分の声は、ビックリするくらい弱々しかった。
「……なあ、ピーターパンの話なんやけどさ」
『…？』
「ネバーランドに大人が居ない理由知っとる？」
…なんで、今その話？
気になって顔を横に向けると、章ちゃんの大きな目が私をじっと見つめていた。
――あれ？
と、思った。
彼の瞳の奥で ヂリヂリと焦げる熱に、気づいた。
遠くで、信ちゃんの怒鳴り声が聞こえる。
「子供が成長して大人になったらな、」
「ピーターパンが殺してしまうんやって」
胸が、焼ける。
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» 素敵なコメントありがとうございます(；▽；)サスペンス要素有りと見せかけて内容の薄〜い作品になってしまいましたがそう言ってもらえて嬉しいです…！嘘つきな貴方まで読んで頂いて土下座したい勢いです…(語彙力)また別の作品でもお会いできるように頑張ります！ (2018年10月31日 18時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 先ほど、嘘つきな貴方へを読み、本気で号泣して、鼻かみすぎて鼻血まで出しながら（爆笑）一気読みさせて頂きました。お気に入り作者に登録させて頂いたら同じ作者さんで感動してコメントしてます。2個にわたる長文ですみません。更新頑張ってください応援してます (2018年10月27日 20時) (レス) id: e74d3c3c77 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！今日この作品を初めて読ませていただきました、この前は夜中にピーターパンの話なんて怖くて読めない！って思ったのですが、今日は朝方から電気つけて布団かぶって本気でドキドキしながら読みました。最後の展開に心持っていかれまくりでした！！ (2018年10月27日 20時) (レス) id: e74d3c3c77 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - タルヒさん» 元々村上くんが2人を本物の兄妹だとバラす(？)シーンが書きたいが為に出来た過去一重くて短い小説ですが、そう言ってもらえて嬉しい限りです(＞＜)雰囲気小説でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございます！ (2018年10月26日 4時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - 小恭さん» コメントありがとうございます！！安田くんは初挑戦だったんですけど、安田担の方にそう言ってもらえて嬉しいです…！次回作でもお会いできるよう頑張ります＼(^o^)／ (2018年10月26日 3時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2018年9月11日 3時
