6.名探偵 ページ9
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｢追加で善哉もう一つ！｣
｢私の…財布が……｣
あの後。今私の目の前で甘味をバクバクと食べる彼、江戸川乱歩は華麗に事件を解決したあと、甘味を食わせろと執拗く私にまとわりついてきた。
その為彼の希望に沿って｢うずまき｣という喫茶店？にやってきたのだけれども＿＿＿
｢もう食べないでください…｣
彼のせいで財布が随分と軽くなった。私は財布を握りしめ、血涙を流し乍ら彼に頼んだ。これ以上は払えないし、自分家の家賃、高熱費すら支払えるか危うい。
因みに残りの所持金＿＿＿200円。
｢えーだって君、奢るって云ったじゃん｣
｢そうは云いましたけど、食べ過ぎです…｣
縋るような目で見つめると、やがて彼はハァ、と溜息を吐いてテーブルにスプーンを置いた。
｢ま、お腹も脹れたし僕はそろそろ帰ろうかな｣
そう云って彼は立ち上がり、ご馳走様〜と上機嫌で店を出ていった。嘗て私の周りにこんな自由人が居ただろうか。
否、いない。
｢………美味しい｣
彼が残していった白玉をぱくりと口に入れた。意外に餡子が無くても美味しい。
｢ほんとに甘党だな、あの人｣
甘いものはそこそこ食べられるものの、食べ過ぎると気持ちが悪くなる為、善哉をバクバクと食べていた彼を見て羨ましいと思った。
｢それにしても凄い異能だったな｣
あんな能力があるなら警察なんか要らないじゃないか。正直そう思ってしまった。然し彼は探偵であって警察では無い。私たち警察の仕事は犯人を確保することだ。
｢武装探偵社の人らしいけど、ほんとなのかな｣
抑もあんな子供みたいな人が本当に武装探偵社のメンバーなのだろうか。
｢ご婦人。武装探偵社について興味がおありですか？｣
｢興味っていうか、まあ少し＿＿＿｣
そこまで口に出して気が付いた。私、今誰に話しかけられた？
｢…！？あ、貴方いつの間に！？｣
考え事をしてずっと下を向いていたが、驚いて顔を上げるとそこにはニコニコと胡散臭い笑みを浮かべている男が座っていた。
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麗(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！！ (2021年5月20日 15時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ふぁみる(プロフ) - マルフォイさん» 面白いと、頑張って下さいと言って頂いたのに申し訳ないです...。 (2019年8月14日 20時) (レス) id: c0e25d04c7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁみる(プロフ) - マルフォイさん» そう言って頂けてとても光栄なのですが、スマホを変えた際にこの垢にログイン出来なくなりまして、新しく垢を作ったのですがこの作品のパスワードだけ思い出せず書くことができないのです‥.。今の垢でまた新しく書き直そうかとも思っているのですが検討中です‥.。 (2019年8月14日 20時) (レス) id: c0e25d04c7 (このIDを非表示/違反報告)
マルフォイ - ほ、本当にありがとうございます！！乱歩君の作品って意外と少なくって、しかもツンツンしてるのって本当なくて…もう私の理想と云っても過言ではないような作品です！とっても面白いと思っているので、更新、頑張ってください！！ (2019年8月4日 11時) (レス) id: b79a2a39e4 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁみる(プロフ) - あーちゃんさん» えーめちゃくちゃ嬉しいです！！！探偵社の皆は乱歩さんの偉大さを分かってるから何も言わずに言いなりになってるけど、夢主はそんなことお構い無しにズバズバと言うので乱歩さんにとって新鮮だと思います笑サボり癖が多い作者ですが頑張ります！ありがとうございます！ (2019年7月7日 0時) (レス) id: d5d1bb9d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぁみる | 作成日時：2019年6月23日 23時
