05.名探偵 ページ6
.
.
え?この人が?
子供みたいに我儘で人を馬鹿にしてくるこの人が?
「ちょっと。君の方が大分失礼なんだけど」
「な、なんで考えてることが分かるんですか…!」
きもちわるい、と顔を青くさせて乱歩から少し距離を取るAに、彼は青筋を立てる。
「君ねえ__」
「あーそこまで。…乱歩くん、事件の謎は解けるかい?」
「…勿論、解けるに決まってるでしょ」
文句を云おうと口を開いた乱歩を安井が遮り、彼の気を逸らそうと事件の謎について尋ねる。乱歩は不服そうに頬を膨らませ乍らもそう云った。
「では、よろしく頼むよ」
「……あーあ、此の人が僕の機嫌を損ねたからやる気なくしちゃったな〜」
そっぽを向き乍らもチラチラとAを見ては あーあ、と繰り返す乱歩。そんな彼に安井は、何か奢ってやれと声を掛ける。
ええ、なんで私が……。
「…解りました、帰りに何か奢りますから。だから事件の謎を教えて下さい。お願いします」
そう云って頭を下げたAに、乱歩は渋々といったような表情で頭を掻いた。
「まあ、そこまで言われちゃあしょうがない」
すると彼は黒縁メガネを取り出してこう云った。
「異能力___『超推理』」
55人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗(プロフ) - 続きを楽しみにしてます!! (2021年5月20日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ふぁみる(プロフ) - マルフォイさん» 面白いと、頑張って下さいと言って頂いたのに申し訳ないです...。 (2019年8月14日 20時) (レス) id: c0e25d04c7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁみる(プロフ) - マルフォイさん» そう言って頂けてとても光栄なのですが、スマホを変えた際にこの垢にログイン出来なくなりまして、新しく垢を作ったのですがこの作品のパスワードだけ思い出せず書くことができないのです‥.。今の垢でまた新しく書き直そうかとも思っているのですが検討中です‥.。 (2019年8月14日 20時) (レス) id: c0e25d04c7 (このIDを非表示/違反報告)
マルフォイ - ほ、本当にありがとうございます!!乱歩君の作品って意外と少なくって、しかもツンツンしてるのって本当なくて…もう私の理想と云っても過言ではないような作品です!とっても面白いと思っているので、更新、頑張ってください!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: b79a2a39e4 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁみる(プロフ) - あーちゃんさん» えーめちゃくちゃ嬉しいです!!!探偵社の皆は乱歩さんの偉大さを分かってるから何も言わずに言いなりになってるけど、夢主はそんなことお構い無しにズバズバと言うので乱歩さんにとって新鮮だと思います笑サボり癖が多い作者ですが頑張ります!ありがとうございます! (2019年7月7日 0時) (レス) id: d5d1bb9d1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぁみる | 作成日時:2019年6月23日 23時