私の話 ページ39
side you
林「じゃあ!」
「うん、また後でね」
そう言って和希くんと別れて、佐野くんを探し始めて3分ぐらい。
佐野くん、いるにはいるんだけど。
湖南「えー、ほんと?笑」
佐野「マジマジ!笑」
…はぁ…
ほんと。
佐野くん、誰とでもすぐ仲良くなっちゃうんだもん。
いいことなんだけどさ。
…どうせまた会えるし、一人で帰ろうかな。
そう思って踵を返したら、後ろから
「A!」
って、大好きな声がして。
佐野「おせーよ。Aいねーから帰れなかった」笑
なんて言いながら笑ってる佐野くん。
でも私
佐野くんが湖南さんの話より私を優先してくれたことが
私を待っていてくれたことが
すごく嬉しくて。
「ごめんね。笑」
私ってつくづく単純だなぁなんて思いながらも、その場に湖南さんがいることも忘れて思いっきり頰を緩めてたら、
湖南「あっ、もしかしてさっき話してたAちゃん?笑」
って湖南さん。
佐野「そうそう。笑」
って佐野くん。
当然、また私の話をしてくれていたことに驚いたわけで。笑
そんなに私のこと話してくれたら、私バカだから期待しちゃうよ。
湖南「そっかー!わたしもしっかり者って訳ではないけど、よろしくね、Aちゃん!」
「よろしくお願いします…湖南さん…?」
人見知りを絶賛発動させながらそう言うと、満面の笑顔で、
湖南「奈々でいいよ!仲良くしようね!」
って。
「よろしく…奈々ちゃん!」
奈々ちゃんの笑顔、すっごく可愛い。
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作者名:凜芽 | 作成日時:2017年7月13日 23時