佐野くん。 (ページ21)

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side you.

それから、駅までの道も、バスの中も、明らかに不機嫌。

なんでこんなに機嫌悪いのかな。

私、何かした？

もうすぐ家、って時に、佐野くんがやっと口を開いた。

佐野「ねぇ、」

「？」

佐野「いつの間に、林と仲良くなったの？」

林…和希くん？

え、これってもしかして…いや、そんなわけ…

「佐野くん、もしかして…」

佐野「っば…!勘違いすんな!Aに友達ができたのか確認しただけだよ」

…だよね。

でも、気にかけてくれてて

ちょっと嬉しいかも。

「んーとね、バディだから、よろしくねーって。まだそれだけかな」

佐野「へぇ」

何、自分から聞いといて。笑

佐野「帰って風呂入ったら行くから、ご飯作って」

「はいはい。笑」

自分勝手だなぁ。笑

それでもまた会えるのが嬉しくて

さっきまでの重い空気が嘘だったかのように

私の足取りは軽くなった。