佐野くん。 (ページ3)

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side you

佐野「A！何してんだよ！」

「さっ、ささささ佐野くん！」

び、びっくりした。

急に入ってくるんだもん。

よくあることだけど。

もう、佐野くんうちの鍵持ってるしね。

そのことがちょっと嬉しかったりもするんだけど。

佐野「遅い！それに、なんで鍵してないんだよ！」

あれ、鍵してなかったんだ笑

…佐野くん…好きだなあ。

プンプン丸な佐野くんを見て、

不意に思った。

でも、佐野くんは…

嫌われてはないと思う。

大学の時も毎日一緒に通ってたし、毎日一緒にお弁当食べてたし、夜ご飯だってよく一緒に食べる。

なんなら、佐野くんのお弁当作ってたの、私だし。

でもそれは

…お隣さん、だから。

それに、さっきみたいに鍵かけ忘れてたりすると心配してくれるし。

だから、嫌われてはない…

はずだよね。

…でも、友達にからかわれても

「こいつ、バカだから目話せねぇの。笑」

って。

それにほら、佐野くんってモテるから、他の女の子に

「いつも一緒にいるよね。二人って付き合ってるの？」

って聞かれるの。

それ聞かれておどおどしてる私のこといつも助けてくれたのも
佐野くんなんだけど、

「俺のペットいじめないでよね」

って。

ペット、かあ。

…って、こんな物思いに耽ってたら、佐野くんに怒らr

佐野「…おい。」

「…あ。」

まずい、雷が落ちる予感。

佐野「早くしろ！！！」

そう言ってペシッ！と叩かれる頭。

「イタっ！ひどいよ佐野くん！」

佐野「自業自得だろ」

なんで私、こんなソルトボーイ好きになっちゃったんだろう。