佐野くん。 (ページ18)

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やっぱりページ18

side you

あの後、仕事の説明とかをしてもらって、実際にちょっと資料まとめて、終了。

1日目だからかな、結構優しかった。

これからは残業とかあるのかなぁ…

でも、和希くんとなら、なんかやっていけそう。

田崎「明日は早めに上げて歓迎会だから、そのつもりでー。じゃ、解散！」

その言葉と同時にパチンと叩かれた手の音を合図に、ガヤガヤと出て行く。

解散ってなると無意識に佐野くん探しちゃうの、
私のクセだな。

クセで探してた佐野くんは、
今は岩田さんとおしゃべり中。

もういいもん。和希くんと話そ。

「和希くん！…これから、残業とか、あるのかなぁ…」

和希「そりゃあ、あるだろうなあ…仕事だし。カラオケ行けなくなるの嫌だなぁ」

「カラオケ好きなの？」

和希「うん、歌、得意なんだ。」

「今度聞かせてよ。笑
私も連れて行って。」

和希「いいよ。恥ずかしくないくらいには仕上げとく。笑」

へえ、和希くん、歌好きなんだ。

自分で言うってことは、かなり上手いのかな？笑

てか、ほんとに私、会社がバディ制で良かったかも。

バディ制じゃなかったら、リアルに友達できなさそう。

社長に感謝だな…。

なんて、あったこともない人に感謝してたら、

『A』

ふいに呼ばれた、私の名前。

振り返ったら、呼んでたのは佐野くんで。

それがわかった途端に

ドキドキし始める心臓。