二度目の訪問者 ページ35
side you
「はぁっ…はぁ…」
受付「だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫、ですっ…」
そりゃあ、患者が息切らしてやって来たらびっくりするよね。
受付「何か、ありましたか…?」
すこし引き気味にそう聞くナースは、
誰かが来るのを願っているかのように、
私の後ろをチラチラと確認している。
「登坂…登坂、広臣さんの病室は、どこですか?」
もちろんこの時の私は、広臣が似たような質問を同じ人にしてたとは知らないものだから、
この人が今日どれだけ災難だったかは知らないけど、きっと誰から見ても私は鬼のような形相をしていたみたい。
受付「す、すみません、それはちょっと言えません、」
「お願いします!悪用とかしませんから!」
受付「え、えっと…少々お待ちください!」
そう言うとナースは、私から逃げるように視線をそらして、受話器を手に取った。
なんか喋ってるのはわかるけど、
声が小さすぎて何言ってるかわかんない。
でも、それも気にならないくらい
早く、広臣に会いたい。
それで、広臣の病気が治ったら言ってやるんだ。
『私のおかげで治ったんだよ』
って。
それと…
『私、広臣より幸せになるからね』
って、
言ってやろうかな。
?「山路さん、かな?」
100人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lightning(プロフ) - ☆凛☆さん» 初めまして!ありがとうございます!こんな作品を楽しみにしてくれる方がいてくださって本当に嬉しいです! (2017年4月13日 15時) (レス) id: 75a13d2172 (このIDを非表示/違反報告)
☆凛☆(プロフ) - 初めまして。更新楽しみに待ってます(*^^*) (2017年4月13日 9時) (レス) id: f8f8acef62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凜芽 | 作成日時:2017年4月1日 21時