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side omi
安藤「で、なんで山路Aのことが知りたいんだ?」
前に座って話すのは、中学生の時同級生だった安藤。
中学校の時は仲良かったけど、卒業以来会っていなかった。
医者になっていたかららしい。
広臣「実はさ、高校の彼女なんだけど」
話し始めた俺に、やや呆れ気味に聞く安藤。
広臣「俺、夢叶えるために別れたんだよ。嫌われようと思ってかなり酷い振り方してさ。…んで、このザマになって入院してたら、この前十数年ぶりに会って。入院してるって言うから、なんでだろうって心配になって」
安藤「要するに、お前はずっと好きだったわけだ?」
広臣「うん」
安藤「はぁぁぁぁ。一応、個人情報なんだよ。これ言ったこと、誰にも言わないか?これ言ったら全力で闘病に励むか?」
広臣「うん。全部約束する」
安藤「言ったぞ。……ただ風邪をこじらせただけだよ」
広臣「…え、マジ?」
安藤「マジ。心配する必要ない。山路Aの心配するなら自分の心配してろ。」
広臣「命に別状はない?」
安藤「命どころか、言ってる間に退院するよ。命に別状があるのはお前の方だ。…さ、分かったならさっさと行け」
そう言って左手でシッシッとやる安藤。
広臣「…ありがとう」
さっき約束した手前、ここは引くのが懸命だ。
そう思って病室へ戻ることにした。
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lightning(プロフ) - ☆凛☆さん» 初めまして!ありがとうございます!こんな作品を楽しみにしてくれる方がいてくださって本当に嬉しいです! (2017年4月13日 15時) (レス) id: 75a13d2172 (このIDを非表示/違反報告)
☆凛☆(プロフ) - 初めまして。更新楽しみに待ってます(*^^*) (2017年4月13日 9時) (レス) id: f8f8acef62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜芽 | 作成日時:2017年4月1日 21時