病院 ページ13
side you
『…あれ…?ここ』
ぱっと目が覚めたのは白いベッドの上。
美香「山ちゃん!もう…無理しちゃダメじゃない!」
心配そうな顔の先輩に、一気に罪悪感が募る。
『…すみません』
美香「風邪、こじらせちゃったって。治るまでしばらく入院!絶対安静!分かった!?」
『は、はい…』
美香「はぁ…良かったぁ…もう!大丈夫?気分悪くない!?」
『だ、大丈夫です…』
美香「ほんとに!?返事が元気ないけど!?」
『だ、大丈夫です…!』
美香「そう、よかった。…じゃあ、私、戻らなきゃだから。無理して仕事進めようとしちゃダメだよ?分かってる?」
『はい……はい!』
訝しげにこちらを見る先輩に慌て元気よく返事を返す。
美香「じゃあ、戻るね。」
『はい、すみません』
美香「じゃ」
その言葉を最後に先輩は扉の向こうに消えていった。
迷惑かけたなぁ。
それにしても、しばらく入院か…。仕事できないじゃん。
入院しながら仕事をしようものならその時こそ先輩に殺される…
『はぁ。喉乾いた。』
調子悪い時って水分取らなきゃっていうもんね。
でも飲み物持ってないや。
水買いに行こう。
そう思って病室を出ると、あの人の名前が聞こえてきた。
「ねぇ、見た?登坂広臣!」
「見てない。もう見たの!?」
「見たの見たの!めっちゃかっこよかったよ!でもガンでしょ?そのうち見れるって!」
…嘘でしょ?この病院にいるの?
……会えるかな。
って、なんでこんな事考えてるんだろう。
あんな酷いこと言った人なのに。
会わない方がいいじゃん。
おかしいな、私。
きっと、熱のせいだ。
早く水飲まなきゃ。
そう思って足を早めた。
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lightning(プロフ) - ☆凛☆さん» 初めまして!ありがとうございます!こんな作品を楽しみにしてくれる方がいてくださって本当に嬉しいです! (2017年4月13日 15時) (レス) id: 75a13d2172 (このIDを非表示/違反報告)
☆凛☆(プロフ) - 初めまして。更新楽しみに待ってます(*^^*) (2017年4月13日 9時) (レス) id: f8f8acef62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜芽 | 作成日時:2017年4月1日 21時