057 我慢 ページ9
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｢ごめん皆、今日から別の場所でご飯食べるね｣
一緒にお昼を過ごし始めて以来、
初めて別の場所で食べるという選択をした。
どこ行くの、誰と食べるの、と聞かれたけれど
秘密と小憎たらしく答えてその場を後にした。
………正直、場所も人の確保もしていない。
ただ、昨日の件もあり チェヨンさんのことを
完全に受け付けなくなってしまったからだ。
それに今ある雰囲気を壊しかねないと思い、
お昼くらいは我慢することにした。
学祭の時に見つけた旧校舎の隠し扉。
そこには旧校舎の屋上に繋がる道がある。
(よし、ここなら…………)
しばらく手入れされていないのだろう。
アスファルトは崩れ、ヒビの間には苔が生えていた。
ほぼ毎日来ているはずなのに、
まるで自分の学校じゃないかのような光景。
それが逆に、私には心地よかった。
…
ジス side
Aが俺たちと昼を過ごさないと言ったのは初めての事だった。
明らかに不機嫌そうなジョンハンと不思議がるスンチョル。
そしていつもと表情をひとつ変えないヌナ。
本人はあくまでも他の誰かと過ごす、という
ニュアンスでここを飛び出して行ったけれど
最近のAの様子は明らかにおかしい。
…原因はもちろん目の前に並んでいるこの男女。
ヌナは間違いなくジョンハンのことに好意を抱いている。
この男がどう考えているのかさっぱり理解できない。
ヌナの猛烈なアタックに嫌なら首を振ればいいのに、
曖昧に濁して、否定を口にしないジョンハン。
Aは少しズレているところもあって
勘違いしてしまう事も多いけれど。
今この状況なら、疑ってしまうのも無理はない。
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malolo(プロフ) - 優さん» あたたかいコメントありがとうございます🔅優さんのお気持ちをモチベーションに書き進めたいと思います！続編を出しますので今後ともよろしくお願いします🙇 (2021年12月24日 18時) (
レス) id: 17a6b72bbe (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 毎日続きを楽しみにしています……！！最高です！ (2021年12月23日 23時) (レス) id: 12d6a4162a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：malolo | 作成日時：2021年12月18日 17時
