095 照れ隠し ページ47
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｢ジョンハン……これは一体……｣
｢俺カラットちゃんいないと寝れないから｣
｢カラットちゃん？｣
｢俺の部屋にある抱き枕｣
……そんなこんなで抱き枕の代用として
後ろから抱きしめられたまま ふたりで同じベッドに沈んでいた。
ジョンハンの息が背中にあたるから擽ったい。
そんな私に絶対に気付いてるのに、わざと息をかけてくるもんだから
羞恥に染った涙目で、後ろのジョンハンを睨んだ。
すると前を向け、というように顔を押し返される。
｢Aってさ、意外にいい匂いするよね｣
｢意外にって失礼でしょ、ジョンハンも意外にいい匂いするよね｣
｢意外にどころかいい匂い会長の代表だし｣
なんだそれ、といつも通り馬鹿な会話を続けるものだから
段々と心も落ち着いてきて、このままいい眠りにつけそう
……と思ったのに。
ジョンハンの手が、私のお腹の辺りを撫でるように回ってきて
(擽ったいってば…………！)
今度こそは耐えきれなくて、引き剥がそうとするけれど離れない。
どういうつもりか、と後ろのジョンハンに振り返ると
……既に寝息を立てて、気持ちよさそうに眠りこけていた。
…
ちゅんちゅん、と小鳥の声で起きる気持ちのいい朝ではなくて
ただただ、布団の中。
ブラインド越しに明るくなっていく空を見つめていた約8時間。
ほぼ一睡もできていなく、ぼけーっとしていると
なんだその不細工な顔、と笑ってくる不眠の原因。
伸び伸びとよく寝た〜〜と言ってくるもんだから
私はよく寝れてない！と不満を垂らす。
しばらくむくれている私にケラケラと笑いながら
ぎゅっと抱きしめてきて、頭を撫で始めるジョンハン。
｢な、なによ〜……｣
｢また今度一緒に寝よ｣
耳元でそんなこと囁いてくるもんだから、
反対のベッドに力いっぱい押してやった。
……最近距離が近すぎるジョンハンが悪いんだ。
照れ隠しなのはきっとバレていない……はず。
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malolo(プロフ) - 優さん» あたたかいコメントありがとうございます🔅優さんのお気持ちをモチベーションに書き進めたいと思います！続編を出しますので今後ともよろしくお願いします🙇 (2021年12月24日 18時) (
レス) id: 17a6b72bbe (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 毎日続きを楽しみにしています……！！最高です！ (2021年12月23日 23時) (レス) id: 12d6a4162a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：malolo | 作成日時：2021年12月18日 17時
