086 願い事 ページ38
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ジョンハン side
自分の好きなやつが別れたなんて聞いたら
そりゃ口に含んでしまったカフェラテも吹く以外に選択肢はない。
理由を問うと黙り込んでしまったため、
無理強いをするのは今回ばかりはやめておく。
今にも泣き出しそうなAは誤魔化すように
そっぽを向いたり、雪を弄ったりしている。
｢バレバレだし｣
泣くのを我慢する理由がどこにあるんだ、
俺の肩に抱き寄せて見えないようにしてやると
喉を震わせて泣くA。
何が理由かなんて今は正直どうでもいい、
出来るだけ早くAを笑顔にしたい、ただそれだけ。
(……そういえば)
もしかしたらもしかするかもしれないと思って
この前選んだプレゼントを鞄に忍ばせていた。
しばらく鞄に入れたままにしていたから
紙袋がぺしゃんこだけど、そんなこと気にするなというようにAに押し付けた。
｢あれ、これ…………チェヨンさんに渡しそびれたの？｣
｢お前はどこまで馬鹿なワケ？
他の人にあげるつもりだったもの渡すヤツがどこにいるの｣
｢ここ｣
｢やっぱあげない｣
小生意気な態度を取るAから取り上げると
分かりやすく拗ねた素振りを見せるから仕方なく渡す。
中身みて、と促すとワクワクしてリボンを解くA。
あどけない姿が悔しいけど可愛らしい。
｢あ、！これ！！ず〜〜〜〜〜〜っと気になってたの！｣
｢似合いそうだなと思って選んだ｣
｢しかも1番欲しかったやつだよ！ありがとうジョンハン！｣
さっきまで泣いてたのが嘘のように笑顔になったA。
……っていう表現は流石にジスに失礼か。
それでも久しぶりに俺に笑いかける姿を見てほっとした。
｢あ、でも……私ジョンハンに何も用意してないよ？｣
｢別にいいよ、｣
｢そんな訳にいかないよ！お願いごとでも何でも聞くよ｣
｢言ったな？｣
Aに頼みたいことなんて考えれば考える程出てくる。
この場の勢いで言ってしまって後悔しないように
しっかり考えて、しっかり願いを叶えてもらおう
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malolo(プロフ) - 優さん» あたたかいコメントありがとうございます🔅優さんのお気持ちをモチベーションに書き進めたいと思います！続編を出しますので今後ともよろしくお願いします🙇 (2021年12月24日 18時) (
レス) id: 17a6b72bbe (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 毎日続きを楽しみにしています……！！最高です！ (2021年12月23日 23時) (レス) id: 12d6a4162a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：malolo | 作成日時：2021年12月18日 17時
