071 資格 ページ23
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ジョンハンの介抱をしながら教室に向かっていると
廊下でチェヨンさんと遭遇した。
ジョンハンくん大丈夫？！痛くない？！と駆け寄る彼女が
あるものを見つけて満面の笑みを浮かべた。
｢わあ、そのリストバンド着けてきてくれたんだあ！嬉しい！｣
｢あれだけしつこかったら流石に着けるよ｣
｢なにそれ照れてるの〜？｣
嬉しそうにジョンハンを叩く彼女の手首には
……彼と同じリストバンドが着いていた。
(チェヨンさんから貰ったものだったんだ……)
ねえ可愛いでしょAちゃん、と見せつけるチェヨンさん。
ずきずき、と容赦なく心は傷ついていく。
しばらく会話を繰り広げるチェヨンさん。
そこに試合が終わった様子の……ジスが通りかかる。
｢ジョンハン、どうしたのその足｣
｢あー、試合中に転んだ｣
A代わるよ、とジョンハンの腕を支えるジス。
居た堪れない私を他所に、ジスはいつも通りの表情だ。
それじゃあ、とチェヨンさんの元を離れようとすると
Aちゃん話があるんだけどいい？と
私だけ引き止められた。
…二人が去った後、その場の空気がピリついたものへと一瞬で変わった。
｢ジョンハンくんリストバンド喜んでた？｣
｢さ、さあ｣
｢着けてきてくれるなんて本当に優しい、
この前クリスマスも一緒に過ごそうって誘ったの〜〜｣
二人はもう、そんな仲なのだろうか。
私には関係ないはずなのに、彼女の口から出る言葉に
過敏に反応してしまう。
｢Aちゃんって……本当にジスくんのこと好きなの？｣
｢えっ…………｣
｢彼氏の試合応援しに行ってないと思ったら、他の男の介抱なんかしちゃって｣
｢……｣
｢……アンタがジスくんにしてることって最低なことなんじゃないの。｣
ジョンハンくんの友達が可哀想、呆れたように
こちらを睨みつけるチェヨンさん。
私は何も言えずにいた。
｢アンタにはないんじゃない、あの三人と一緒にいる資格。｣
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malolo(プロフ) - 優さん» あたたかいコメントありがとうございます🔅優さんのお気持ちをモチベーションに書き進めたいと思います！続編を出しますので今後ともよろしくお願いします🙇 (2021年12月24日 18時) (
レス) id: 17a6b72bbe (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 毎日続きを楽しみにしています……！！最高です！ (2021年12月23日 23時) (レス) id: 12d6a4162a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：malolo | 作成日時：2021年12月18日 17時
