恋に先生はいない (ページ41)

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それから毎日、チェヨンさんはお昼休みの度に現れた。

いつの間にか一つだけ孤立した席は私の固定席になったし
ジョンハンの隣の席はチェヨンさんの特等席となった。

チェヨンさんはとてもいい人で
手作りのお菓子を毎日人数分持ってきてくれた。

親が数日間出張でいないというスンチョルにも
手作りのお弁当を作ってあげていた。

だからこそ、何も悪くないチェヨンさんに対して
苦手意識を持ってしまう自分が嫌だった。

なんとなくチェヨンさんはジョンハンに対して好意を持っている気がした。

ジョンハンの悪戯な行動一つ一つにときめいた表情のチェヨンさん。

そんな二人を気にしないようにするのに精一杯な日々を送っていた。

…

ジス side

ここ数日、浮かない顔をしているA。
その原因は、毎日昼休みに来るあのヌナだろう。

ジョンハンから何故ヌナと関わりがあるのか聞くと

どうやらヌナに告白され、告白自体は断ったが
友達として関わることを提案したらしい。

するとヌナの方から強引にじゃあお昼は一緒に食べよう、と言ってきたんだとか。

明らかにジョンハンとの距離が近いヌナ。
話に入っていけないAの口数はどんどん減って
お昼はあまり口を開かない。

……放課後、掃除が終わったAに話しかける。
ぼーっと考え事をしていたのか話しかけると驚いた顔をする。

相当、思い詰められているようだ。
だから俺はあるものを用意した。

｢土曜日空いてる？｣

｢うん、空いてる｣

｢この前言ってたテーマパーク行こっか｣

ポケットからチケットを取り出して見せると
ぱあっと表情が明るくなるA。

はしゃぐ姿が可愛くて、いつ見ても飽きることがない。
少しでも笑顔の理由になれるなら、

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