恋に先生はいない (ページ34)

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033 お見舞いページ34

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ジョンハン side

体育の授業を受けているときだった。
バタン、と鈍い音が響き渡る。

音のする方に目をやると、Aが倒れていた。

咄嗟に動く身体。

それなのに、

彼女の元へ一番に駆け寄ったのは、ジスだった。

…

Aはジスが抱き上げ保健室へ行った。

ジスが帰ってきたタイミングで、
俺は授業を抜け出して保健室へと走った。

｢随分と疲労が溜まっていたみたいね、

隈も出来ているし寝不足からくる疲労かしら｣

少し休養を取ればすぐ良くなるわ、と先生が言った。
ベッドに横たわるAはすやすやと息を立てて寝ているようだった。

もっと早く、気づいてあげれば

……

今日、Aは学校を休んだ。
明日ももし休めばお見舞いに行こうという話になったが、
俺はひとりでAの家に行くことに決めた。

｢Aなら2階で寝てるけど、よかったら上がって〜！ジョンハンくんが来てくれたらAもきっと喜ぶわ｣

オンマがAの部屋に案内してくれる。
ノックしても返事が無いけれど、オンマは入っていいよと言ってくれた。

以前リビングでご飯をご馳走になったことはあったけれど、

部屋を訪ねるのは今回が初めてで少し緊張してしまう。

ドアノブに手を掛けてゆっくりと開けると
すやすやと寝息を立てるAがいた。

(寝顔、可愛い)

…高校二年の女子の部屋は
可愛らしい服や、インテリアが並んでいる。

いつもAからふわっと香る匂いがこの部屋には充満しているみたいだ。

ふと机に目を向けると、あるノートが気になってしまった。

｢ジョンハンと、仲直り大作戦……？｣

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