026 理解できない ページ27
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その後も彼らがプールの中で競争したり、
水を掛け合って遊ぶ姿を微笑ましく眺めたりしていると
あっという間に日が暮れた。
プールから出ると既に中庭の方で
私たちの両親たちがバーベキューの準備をしてくれていた。
美味しいお肉とラーメン、サーモンなど美味しいものを
食べてみんな大満足だった様子。
後片付けと身支度を終え体力の限界を迎えていた私は
倒れるように眠りにつ…………けるわけがなかった。
「ジョンハンのベッドはそっちでしょ?どいてよ〜!」
「やだ動きたくない」
「じゃあ私があっちのベッドで寝る」
「それはだめ他の人に自分のもの触られるの嫌」
言ってることがサッパリ理解できない。
そもそもあのベッドはここのお宿のものだし。
じゃあ私は床で寝ろとでも言うのか。
「隣おいでよ前みたいに一緒に寝るよ〜〜」
「前みたいにって?!お前らもしかしてそういう……」
「ちがうちがーう!あれはジョンハンが、!」
どこに行っても逃げ道がなくてあたふたしていると
ジスが私のことを引き寄せて自らのベッドに座らせた。
「じゃあA、ここで寝なよ。」
「え、でも……」
「ジョンハンとは一緒に寝れて、俺と寝れないことある?」
(何何……みんなどうしちゃったの悪いものでも食べたの…?)
ジョンハンとジスは何故かお互いに睨み合っていて
それをスンチョルが他人事のように楽しそうに眺めている。
終いの果てには、ふたりから睨まれる私。
どっちがいいの、早く決めてよ、
決めるまで寝かせないよ、
意地の悪い言葉がどうしてこうも簡単に出てくるのか。
私は迷わず
スンチョルのベッドにダイブした。
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作者名:malolo | 作成日時:2021年12月16日 13時