恋に先生はいない (ページ20)

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昨日は、午前に続き午後の部まで売上1位に輝いた私のクラス。

その金額も互角だった。

午後はやっぱりジョンハンのおかげだったらしい。
ジョンハン指名のお客さんで3時間待ちまでいったとか。

｢何でスンチョルのところには行ったくせに

俺のところには来ないんだよ〜！｣

｢何で同じクラスなのにお金払わなきゃならないのよ〜！｣

ちょっとしたことで言い合いを繰り広げていると、
ジョンハンく〜んとソヨンに呼ばれて行ってしまった。

(学校祭の期間、ジョンハンとあまり喋れてないな……)

せめて学校祭が終わるまでは好きでいよう、
好きにしようと思っていたけれど、

これ以上いい事は何も無いまま

違う女の子と踊る好きな人を眺めて、
私の恋は終わってしまうのだろうな、と思った。

今日は最終日、夜にはフィナーレが控えている。
私はまだ、パートナーを決めれずにいた。

…

フィナーレ開催の10分前。

全校生徒が体育館に集う中、私はクラスの片付け作業をひとり進めていた。

先程まで一緒にいた大人しそうなクラスメイトの男の子を
フィナーレの相手に誘おうと思って片付けをしているうちに

その子はどこかに消えてしまったのだった。

(本格的に困ったなあ……)

先生や生徒会は参加する生徒のチェックを正確にしている。
せっかく前回のテスト赤点回避したのに

……不参加は内申点に大きく響くらしい。

開催の5分前になっても私は動けずにいた。

(成績もなんとかなるかな、

ジョンハンのこと見なくて済むし行かなくていいか

……ジョンハンは絶対に来い、なんて言っていたけど。)

そう諦めかけていた時、勢いよく教室のドアが開く。

｢Aっ、！｣

息を切らしたジスがいた。

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