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＿＿ダウォナ、ごめん。ちょっと今日中には行けそうにない。速達でもいいかな？明日には届くんだけど
オンマからだった。
来れないんだったら仕方ない。迷惑かけられないし＿＿わかった。速達でお願いしてもいいかな？ごめんね、ありがとう。と送った。
1日部屋にいることはそこまで苦ではない。苦なのは、1日中そのことしか考えられなくて、疼いて仕方ないことだ。
ヌいてもヌいても治まらないから、辛い。
「 …………まだ、大丈夫かな 」
お腹が空いてしまって仕方ない。
テヤンから借りたパーカーを着て、フードを被って、部屋から出ていこうとした。
それと同時に、ドアがノックされ、驚きで声が出そうになる。
「 誰？ 」
「 ……ロウン 」
「 ロウナー、ごめん、今ダメなの 」
「 なんで？一瞬だよ、ちょっと渡したいものがあって 」
「 明日じゃダメなの？ 」
「 ダメ、明日帰ってこないから 」
一瞬、一瞬だけ。
そう思ったのが、間違いだった。
ｶﾁｬｯ
鍵が空いたと同時にドアが開き、そのまま思いっきり突き飛ばされる。
「 い゛ｯ…… 」
ロウンが入ってきて、後ろ手で鍵を締められる。
僕はそのまま動けなかった。逃げたくてもこの狭い部屋では逃げられない。
「 ……1か月前、廊下で嗅いだ匂いと同じ匂いがする 」
「 ……嫌だ 」
「 ヒョンはΩだったんだね…… 」
ロウンが近づいてきて、しゃがむと同時に頬に手を擦り付ける。
ﾊﾞﾁｯ
脳に火花が散ったかのように、体が反応を示した。さっきまでは大丈夫だったのに、運悪くそれはきてしまう。
「 い゛、や……ｯだ、……ｯは、……ぁ…… 」
「 ッこんな、こんな甘くて美味しそうな匂い、初めて……っ 」
ロウンは僕を立たせてから、ベッドに投げるように放った。
「 ひっ……ぁ、ろう、な……っ待っ、て……ｯん゛ん！！ 」
身体中が熱くて、熱くて、蕩けそうで。
彼は何も聞こえていないようだった。ただただ、目の前のΩに魅了されて、欲の海に溺れている。
それは僕の感情も否定できないくらい、同じだった。
ただキスをするだけで、頭がおかしくなってしまいそうだった。1か月前に感じた感覚と同じ。
ビリビリと痺れて、勝手に涙が溢れてくる。
「 ……ｯい、やだ……っ、てや、ん……ｯ 」
しかし、口から出る言葉はそれでも、抵抗していた。テヤンを裏切りたくなくて、テヤンが好きで……大好きで。
「 ……これを見てもテヤンが好きなの？ 」
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作者名：凪緩 | 作成日時：2022年8月21日 8時
