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「 ……もー……テヤンって恥ずかしいことをこう、簡単に、言うよね…… 」
頬をポリポリ掻きながらそう言う彼に、あー、とリアクションする。
「 ほんとは苦手だけど、ヒョンが照れるの可愛いから言っちゃう 」
「 ………… 」
「 ねえ無言で背を向けないで 」
背を向けてきた彼のお腹らへんに腕を巻き付けて、ぎゅ、と自分の方へ引き寄せる。
「 ……寝づらい 」
くる、とこちらの方に向き直る。いきなり顔が近くなって、動揺していたら彼は悪戯っけに笑って、頬にキスしてきた。
「 おやすみ 」
「 ……ん 」
やること全てが愛おしい。
あぁほんとに、誰にも取られたくないなあ……
この優しい笑顔が二度と奪われないように、絶対に泣かせないように、俺が守るからね。
＿＿＿ヒョンがいつか、俺と一生の契を交わしてくれるまで。
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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯとアラームが鳴り、寝惚けながら止める。寝るときは俺が抱き着いていたはずなのに、起きたらまるで抱き枕のように抱き締められていた。
寝顔……
キス顔じゃないのに唇のせいてをキス顔に見える。
ああ、、俺は朝からなんてことを考えてるんだろう。顔を1発ビンタして、再び彼の方へ向き直る。
「 …………サラサラ…… 」
髪の毛をポフポフと触りながら、すん、と匂いを嗅ぐとめっちゃいい匂いがして……え、ちょ、やってること変態すぎない？と流石に我に返った。
「 ……ヒョン起きて 」
耳元でそう囁くが顔をグググと押し出され不機嫌そうに寝返りを打たれた。いや待って、めっちゃ寝起き悪。
「 イダウォン氏〜起きなさい〜 」
「 …………ん゛……、 」
「 この人いつもどうやって起きてんだ…… 」
くぁ、と欠伸をして、やっと目を開ける。すると、座っている俺の腰に巻き付いてきた。
「 ……うぁー……おきたくないー…やだぁ…… 」
「 うん、起きよっか 」
「 やだぁテヤン一緒に寝よ…… 」
「 ダメだよ、今日も練習でしょ？ 」
「 うわぁん……いじめだぁ…… 」
これは、俺がいなかったらスっと起きてるよね？絶対甘えてるよね、これ。
「 ……ヒョン、どうしたら起きてくれる？ 」
「 ぽっぽ 」
口に人差し指を当てて、きゅるきゅるの目で上目遣いしてくる。
それやりたいだけだろ。
「 分かった 」
腕を掴んで、壁に固定する。
片手で顎をグイッと上に傾けて、虚ろな目で見つめてから、ゆっくり唇を重ねる。
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作者名：凪緩 | 作成日時：2022年8月21日 8時
