인성 × 다원『 特別な夜だから 』 ページ1
微クサムズ要素あり
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今日はなんたって落ち着かない。
ヒョンはいつもうるさくてうるさくて気分が悪いんだけど(？)今日はいつも以上に騒がしい。
その理由は分かっている。
今日、我らが長男は誕生日である。
「 ダウォナ！ダウォナ？ダウォナ〜 」
僕、探されてるみたい。
「 ちょっとほっとこうと思いま 」
「 なんで？？？？ 」
Vライブ中に入ってくる能天気お花畑男なのでほっときたい気持ちはありましたが仕方ないでしょう。
今日は僕の特別ライブに呼んで差し上げましょう。
「 ヨロブンパンダジ〜！ダウォナが、朝一番に祝ってくれました。お兄ちゃんほんとに感動して涙が、、、 」
「 目、ドライアイみたいだけど？ 」
「 カラカラです 」
目をドアップにしてカメラに写そうとする彼を止める気にもならず、机の上に並んだチキンを1つ齧る。
「 ね、ヒョン。プレゼント、あるよ 」
「 え、マジ？ 」
「 マジ。ヒョンが欲しいって言ってたもの 」
そう言うと彼は子供のように目を輝かせる。
「 プレゼントは＿＿＿＿＿ 」
そう言いかけた瞬間、パッと電気が消えた。
ちょっと、良いところなのに〜！
文句を言ってやろうかと電気のスイッチの方を見ると、ケーキを持ったリーダーが現れる。
こっちも良いところみたいですね。はーい。
僕はお邪魔かな。
そう思い出ていこうとすると、リーダーに服を引っ張られた。
「 ダウォナも歌って！センイルチュッカハムニダ〜 」
なんで僕が。
そう思いつつもいつもみたいにテンションをあげて歌ってあげる。
このヒョン達は本当にお人好しで、バカで、年功序列下位で、弟達が大好きで。
いつも助けて貰ってるんだ、だから仕方ない。
この2人の間には僕たちとは違う空気が流れてる。
ファンから夫婦なんて言われちゃって、嫌がりつつも微笑んでる。
僕は分かりやすく態度に出てしまう。
それでも余裕そうなリーダーが嫌だ。好きだけどね。
「 ありがとうヨンビナ〜！！！ 」
この人たちのこと好きだから、僕は見てるだけでいいんだ。
抱き合う2人を見ていた。
それはまるで宇宙から見ているくらい遠い距離のように思えた。
届かないくらい、
なんか泣きそう、だめだ。
目の前がうっすら霞んできて、瞬きする。ﾎﾟﾀｯと液体が落ちると同時に、部屋から飛び出した。
あー、Vライブ中だよ。あとで適当に理由つけよう。
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作者名：凪緩 | 作成日時：2022年8月21日 8時
