5話 ページ5
あの後チョッパーに何度も休んでいろ、俺が代わりにやるよ、と言われたが、
『ごめんなさい。気持ちは嬉しいですが、チョッパーさんがあの人たちと揉めているのを見たくはないの』
自分のせいでずっと旅をしてきた彼らが仲違いをするのは違うと言い、燐の元へと向かっていた。
その日が原因で、ゆずみは壊れてしまった。
眠る事もせず毎日掃除。
そうしなければ、サボっていると彼らに伝わり、余計なことで怒らせてしまうと思った彼女は、機械のように仕事をこなした。
仕事をする姿を彼らも見ているからか、何も言ってはこなくなった。
チョッパーはいつもゆずみのそばに居て、具合が悪くなれば直ぐ対応できるようにしていた。
だがそれを知っていたゆずみは、一度チョッパーに、
みんなと遊んできてほしい。
そう言うと、チョッパーは俯きながら
チョッパー「俺は、今のみんなが嫌いだ。俺はゆずみといたいんだ。、、、、俺が近くにいるのは、メイワクか、、、？」
そう言う彼の顔は泣きそうだった。
チョッパーは知っていたのだ。
熱も下がらない、変わった咳をするゆずみ。
きっと肺に何かしらの病気があるのだではないかと。
チョッパー「ゆずみ、お願いだ。俺のそばに居てくれよ。敬語で話すのもやめよう」
彼のその言葉にゆずみは目を見開いた。
チョッパー「、、、居なくなろうとしてるだろ？自分がいなくなればみんなが喧嘩しないって思ってるだろ？敬語で話すのも、距離を取るためだろ？」
『、、、、、チョッパーさん』
チョッパー「そんなのだめだ！一度仲間になったんだ！勝手にいなくなるなんてダメなんだよ、、」
もう仲間じゃないのか？と言うチョッパーの目は涙でいっぱいだった。
初対面ではいつも気持ち悪がられるチョッパー。
だがゆずみは可愛い、医学ができるなんてすごい事だと自分を軽蔑せずに接してくれた。
そんな彼女が大好きなのだ。
『ごめんなさい。泣かないで？、、心配してくれているのに、少し酷いこと言っちゃったね。ごめんね、チョッパー』
そう言うとゆずみはチョッパーを優しく抱きしめた。
『ごめんなさい。、、、いつもありがとう。とても助かっているわ』
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作者名：メ | 作成日時：2022年9月29日 22時
