幼馴染とその友達 ページ6
「あれ」
「?あ」
本日の昼休み、クラスの友達に「白鳥沢の近くに美味しいチーズケーキのお店があるらしいよ」と言われ、そんなんもう行くしかねえじゃんと放課後縁下を誘ってみたところ、部活だから無理とバッサリ断られた。なので仕方なく一人で来ることにした。
するとどうでしょう、目の前には幼馴染と鬼仲卍
そういえば二人とも白鳥沢だったな
「川西としらす〜!」
「おいしらすじゃねーよ、白布だっつってんだろ会う度だるいお前!」
「なに今のア〇ジャッシュ?超面白いね〜!しらす」
「お前ころすぞ」
この口の悪い幼馴染、白布賢二郎は幼稚園からずっと一緒だった。しかし中学でおさらばすることになったけど仲の良さは健在中。その隣の川西太一は高一の頃いつしかしらすと遊んでた時に途中合流して仲良くなった。
「相変わらず馬鹿そうだな」
「失礼な、見た目だけで決めてんじゃねーよ」
「つかなんでお前ここにいんの?」
「白鳥沢周辺に美味しいチーズケーキあるって聞いたから来た」
「え、あのケーキ屋つい最近潰れたけど」
「え?」
…え?いや、は?
烏野から白鳥沢は少しばかり遠いけどチーズケーキのためならとバスも使わず歩いてきたのに?ていうか美味しいって噂になってたくらいなのになんで潰れた?人気すぎてチーズの在庫消えたん?
そう思った瞬間、私の中の膨れ上がった(チーズケーキへの)気持ちが崩れた
「せっかく…歩いてきたのに…?死にたい」
「え…なんかごめん…」
「顔が申し訳なさそうじゃねえんだよクソ真顔が」
「残念だったな」
「しらすはざまぁみろみたいな顔やめろころすぞ」
ちくしょう死にたい!ちゃんとお店のこと調べてくるんだった…
わりとめちゃくちゃショックでハァ…とため息をつけば、二人は顔を合わせて私の肩をポンッと叩き
「俺らこれからコンビニ行って菓子買いに行くから雪城もいこーぜ」
「Aの好きなチーズケーキ買ってやる」
とそれぞれ慰めてくれていた。本当は二人とも優しいことを知っているのでちょっと嬉しくなる
「いく…ありがとう二人ともそういうとこ好きだよ…」
「まー元気だせって」
「今度一緒に探しにいってやる」
川西に肩を組まれて、片手をしらすに掴まれながら三人で仲良く歩いた
_
「しらす明日の学校のおやつも買って」
「おまえ調子乗んな」
「じゃあ俺は今夜の夜食のすき焼き弁当で」
「おまえも調子乗んなよ太一」
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作者名:さくらねこ丸 | 作成日時:2019年2月15日 19時