烏野高校のJKの話 (ページ4)

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はじまり③ ページ4

恥ずかしさで死にそうな私は脳がバグっていた。
このクラスになってから騒いだことは一度もなく、知り合いも一人もいない状態で大人しく生きていた私が突然声をあげればそりゃみなさんびっくりしますよね。死にたいな。もう生きていられないさようならJK生活。しかし見た目は絶対に変えるつもりなんてねえ！

とりあえず冷静になろうと思って何か言わなければ、と口から出た言葉は

｢チーズパン、あっためてくる｣

いやだからなんで？は？あの…あの？バグりすぎでは？

もう死のう

しかし途端に、教室は何故か笑いに包まれた

｢待って雪城さん普通に面白い｣
｢雪城さんもっと大人しいのかと思ってたけど、田中来た時点で普通に良い奴なのかなってちょっと思った｣
｢いやあんな大声出るんだね～雪城さん！｣
｢馬鹿っぽい感じ面白いほんと｣
｢チーズ好きなの可愛いな…｣

なんか賞賛されてた
あれ？こんなんがはじまりで大丈夫なのか？

クラスメイト達が笑っている中、縁下が私に｢よかったじゃん、これで友達作りやすいな｣と笑ってくれてちょっと嬉しかった

｢なんかわかんねーけど俺らのおかげだな。感謝しろよ｣
｢そうだな！アイス奢れ！｣
｢マジなんかよくわかんないけど感謝してるありがとう｣

なんだかんだ田中とノヤが来てくれたおかげで、2年クラスのスタートは遅かれよく切れたと思う

そんなはじまり