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「遅れてすみません」
入口を見ればとても綺麗な人がそこに立っていた。
めちゃくちゃ美人で有名な先輩じゃん…バレー部やるな
「潔子サァァン!!」
「今日お美しいィィィ!!」
何こいつらヤバ人…いや綺麗だけど…ひと目でわかるとても美しい人だけれど…
ドン引きした目で見ていれば、主将さんが「清水お疲れ、大丈夫これから始めるところだ」と二人をガン無視して説明していた
すると潔子さん?と目が合い
「雪城さん…だっけ」
"ちょっと見学、していかない?"
背後にはキラキラとしたものが見え始め、微笑している
答えはイエス一択しかなかった
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「おねしゃァーす!」
「月島もっと膝曲げろ!」
「ラストー!!」
ドガァッと音を立てて打たれていくボール
日向くんは身長こそないものの、めっちゃ飛んでネット超えててやばい
普段おちゃらけてる田中やノヤでさえかっこよくみえてしまった。こういう時だけかっこいいのな。
色々ともったいないヤツら〜と心で思っていたら
「みんな凄いでしょ」
と潔子さんが隣でニッと笑っていらっしゃった
「凄いです本当に。なんか、グワッ!て心の内側からクる感じがします…」
「ふふ、雪城さんって面白いね」
「えっえっそんなっ」
普段言われるけれど、先輩に言われたらどうしても心がムズムズする。美人ってすげえ!
「もうちょっと怖い感じなのかなーって思ってた。まさか見学してくれるなんて思ってなくて」
「ウワァーそれって見た目ですよね…見た目やっぱ怖いですか…?」
「うん、ちょっと」
「ヒエッですよね…」
「やっぱり面白い」
ねえ、と声をかけてきたが
それと同時のタイミングで休憩!と主将さんが言ったので「あ、ごめんね。ちょっとドリンクとタオル配ってくるね」と潔子さんは行ってしまった
すると田中たちがこっちに寄ってきたので、何かと思って私も近づいたら
「お前がいると潔子さんがよく喋る。バレー部入ってくれないか。」
「頼む一生のお願いだ。潔子さんのためにバレー部に入ってくれないか。」
「いやおまえら馬鹿?」
潔子さん大好きマンじゃねえかクソかよ
頼むゥゥ!!と二人がギャンギャンうるさいので無視していたら「こら田中、西谷!」と主将さんが怒ってくれた。やーい怒られてやんの
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作者名:さくらねこ丸 | 作成日時:2019年2月15日 19時