烏野高校のJKの話 (ページ2)

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はじまりページ2

まあそうなるよね。
4月の新学期、無事に2年生へと昇格した私が新クラスに入ってから数週間思ったこと

友達ができない

初めはみんなそうだ、でもだんだん慣れてくるとその場の雰囲気とやらでできるもの。1年生の頃仲良くなった子とは離れてしまったけど、新クラスに慣れたらきっとすぐできる。少なくとも私はそう思っていた…のに

いざ隣の子に話しかけるとそれはもうめちゃくちゃビビられた。そして昼休み時間になればそそくさとその場を離れられて友達にすらなれなかった。無念。
昔から話しかけたり友達を作るのは苦じゃなかったのにいまじゃこの有様、私が何をしたってんだ！見た目がギャルっぽいからか？そうなんか？

そしてヒソヒソと聞こえてくるのは
｢雪城さんって見た目ギャルっぽいしちょっと雰囲気怖いよね｣
｢タバコ吸ったり酒飲んだりするらしいよ…｣
｢あの見た目じゃ年確あんまりされなさそうだよな｣
｢1年の時一時期学校来てない時あったんだけど、あれ実は謹慎くらってたらしい｣

そして冒頭のセリフに戻る
いや、見た目のことは認めるけどタバコとか酒って何なん？いや酒にはちょびっと手出したことあるけどもう飲んでねーし。タバコは吸ったことないし、謹慎に関しては謹慎じゃなくて葬式だわ。クソみてーな噂流しやがって

気分わっる！2年のクラス失敗だわ
帰ろ

そうして席を立ち上がってカバンに手をかけようとした時、携帯が鳴った
何かと思い画面を見れば"しらす"と表示された文字
カバンを手に取り廊下へ出て歩きながら画面をスライドし、耳にあてた

｢はいこちら友達のできない雪城Aです。要件をどうぞ｣
と伝えれば、ハッと鼻で笑う声が。

｢電話出て早々笑わせてくんな｣
｢は？しらすじゃねーじゃん｣
｢白布はいま購買。友達出来ないのはその見た目と口調だろ｣
｢うっざくねえ？そんなののためにしらすの携帯で電話してきたん？私これから帰るから邪魔しないで｣
｢え、おまえ帰んの？学校昼終わりなの？｣
｢気分悪いから帰る｣
｢なんか言われた？｣
｢は？川西ヤッッバ｣

こいつやべえだろエスパーなの？てか気づけるとか勘の良さにも程があんだろ…と少し引き気味に感動していればおい、と声が後ろから…は？後ろ？
なんだと思い振り向けば

｢どこいくんだよ｣

怪訝そうな顔をしている縁下がいた