4話 ページ4
A「はい、どうぞ」
そう言って渡されたお皿の上には食パンに目玉焼き、サラダ……の上にトマト……。
少しニヤっと笑うAを見て、確信犯だと思った。
涼介「……わざとだろ」
A「えへへっ、バレた? 大丈夫!涼介が好きそうな味のトマトだから!」
いや、好きそうな味のトマトってなんだよ!
もはや意味わかんねぇ!!
でも、流石に『1日彼女』とはいえ、彼女の作ってくれたものを残す訳にはいかないし……。
涼介「……いただきます」
ぱくぱくと朝ごはんを食べる。
涼介「……うまっ」
A「でしょ!頑張ったの!」
えへへ、と笑うAは、とても可愛らしかった。
どこの誰だか、わからない。
けど、不覚にもドキッとしてしまった。
涼介「……ほんと、何なんだよ……」
Aには、聞こえないほどの声で呟いた。
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作者名:侑☆彡 | 作者ホームページ:http://yuci.
作成日時:2018年5月29日 16時