桜が散ると、真っ先に夏を一緒に見に行こう。【HSJ】

32話 ページ34

(涼介side)



H.our Timeのテレビ発表から1年。






俺たちは今もなお、一生癒えない傷を背負い続けてる。









侑李「涼介ー！早く！今日はゆーてぃーの誕生日！海行くんでしょー？」









知念のその言葉に「今行くー！」と返す。









裕翔の身体は死んだけど、裕翔の存在、そして意識自体は俺たちの中で生きてる。









……そんな気がする。









涼介「一生癒えない……かもな」









けど、大丈夫。









俺たちは10人でHey! Say! JUMP。









いつまでも、ずっと一緒だから。









涼介「裕翔、桜が散ると、真っ先に夏を一緒に見に行こうな」









その時は、みんなおじいちゃんになって。









「待ってるね」









そう、遠くで誰かが笑った気がした。









End.

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