桜が散ると、真っ先に夏を一緒に見に行こう。【HSJ】

27話 ページ29

山。



最後になってごめんね。




でも、山にはどうしても言いたいことがあって。



山、俺はお前に憧れてた。




途中でセンター交代になって、ほんとはちょっと恨んでた。




でも、頑張ってる山を見たら、俺じゃなくて、山のほうがセンターむいてるなって、どこかそう思ってたんだ。




でも、やっぱりちょっとうらやましかった、




ずるいなって思ってた。





…………でも、そんな気持ちより、山が大好きって気持ちの方が、いつもデカかった。








いっぱい傷つけたけど、








いっぱい遠回りしたけど、









やっぱり山が大好きだよ。









ありがとう。








本当に、大好き。










最後にみんな、本当にありがとう。








みんなと過ごした日々は、死んでも忘れません。





馬鹿みたいに笑った日々、





ぶつかり合って泣いた日々、








喧嘩してイラついた日々、









全てが俺の大切な宝物です。










俺は、正直、つまづいた時もありました。








でも、大きな壁を乗り越えるたびに、共に支え合う仲間と一緒にいれたことで凄い自信になった。









9月24日、それが俺たちの一生の思い出の日。










ありがとう。










別れは、いいません。










だって、たとえ別々の道を歩んでたとしても、俺らは繋がってるから。









これからも、喜び、悲しみ、なにが押し寄せようとも、受け入れて生きてください。









俺たちの夢には、幸せがあるんだから。










俺のことは忘れて……









なんて、かっこいいことは、俺には言えません。









だって、忘れて欲しくないから……。









みんな、俺がいなくなっても、がんばってね。










以上、中島裕翔でした！」

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