79話 化粧室 ページ6
ドレスが無事に届きクラスメイトの女性陣の皆はいつ作ったんだと話し声が聞こえてきた。
私は作ったんじゃないよ。
キースのお陰だよって言いたくなった。けど言わない。
物語が進むにつれて私の出番が来る。
私が出るなんて皆知らない。
毎回驚かすなんて楽しいもんだと少し思っている。
けど、そんな卑劣な人にはなりたくなくて。
私は控え室が作られている部屋でドレス、飾りをつけた。
私に似合うと選んできたらしい。
まさか、王后役で着られるなんて思ってはいなかったけど。
「あの、梓さん雫さん、ありがとう。」
化粧をしてくれることに感謝していた。
梓「別にいいのよ。跡部さんに言われてしかも未来の王后様にも頼まれるなんて断れないわ。」
雫「っていっても、実際、結構喜んでたじゃん。」
梓さんが化粧の担当をし、髪の毛の飾りや形をしてくれることになったので会話をしながら準備をしていた。
梓「…別に！」
あ、ツンデレなんだと悟った。
雫「それにしても髪の毛きれー。あんまりいじりたくないなぁー。」
梓「そうね。顔もあまり化粧しない方がいいわね。白いしやわらかいし」
ん？褒め言葉なのかな？
梓「化粧は控えめにして、気品を感じらせるように…」
雫「あ、そんな感じならこうして…」
なんだか、楽しそうな顔をしながらやってくれている二人に申し訳ない。
時間がないぞ。
数分後、控え室に登場シーンがあると男性が呼びにきた。
氷帝男子「すいませーん！篠川さん本番で…‼(うおっ！美人！！)」
「あ、時間みたい。」
固まっている男子に駆け寄る。
氷帝男子「あ、大丈夫です。」
？？カチコチだ。
大丈夫だろうか。
そんな不安であったが男性は焦りながら会場へ案内してくれた。
第2章その後が始まっていた。
「お待たせしました。景呉さん。」
景呉「あぁ、用意できた……。」
あれ？跡部さんも固まってしまった。
どこか変だろうか？
後ろにいた二人は見たことのない固まった跡部さんを見て笑いながらキャーといっていた。
「あの…」
景呉「…だ、大丈夫だ。少し驚いてな。」
前を見る跡部さん。
「あの、どうですか？変ですか？」
景呉「…いや、結構いい線だと思う。」
口がごもっているせいかあまり聞き取れない。
なにか言いたそうだけど。
景呉「ほら本番だ。」
カーテンの隙間から皆が見える。
人が多い。
けど、そんなのがなぜか怖くなくて
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ぷぅ(プロフ) - 読んでて気がついたのですが、ヒロインが劇中に怪我した後に王子達がステージに登場するシーンですが、89話が抜けているのでどうやって登場するのかが知りたいです(ToT) (2019年7月13日 14時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - キース編もヒロインが学校生活でいじめられる姿が見てられないぐらい可哀想だったけど最後は感動しました(ﾉД`)ｼｸｼｸ 決着が着いた時に幸村がヒロインの名前を呼んでたけど何て言いたかったのかな？たぶん「ごめんなさい」とかだと思うけど気になります(´Д｀) (2019年7月5日 1時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 初めてのコメントで失礼します、この作品が好きで繰り返し読ませて頂いてます(^-^)私は他の王子様も好きで特にウィルとエドワードの2人が大好きなのでウィル編とエドワード編を書いていただく事は可能ですか？ もし可能だったら宜しくお願いします(^_^) (2019年7月5日 1時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珀沐一騎鳴神 | 作成日時：2017年9月17日 2時
