アイドル ページ12
どうやら、パーティーに来ていた
CAAという芸能プロの女社長が私の事を
気にしていたらしく、帰り際にこの封筒を
奥様に渡してきたそう。
中身を確認すると、そこには社長の連絡先、
パンフレット、所属タレントの作品だと思われる
CDや DVD、そして直筆のメモが一枚。
『これなんて意味でしょう?
英語で書いてあります。』
奥「Contact me anytime. I'm waiting for you.
いつでも連絡して欲しいって意味よ。」
『連絡?何の?』
奥「まだわからない?」
そう言ってイタズラっぽく笑いかけられる。
奥「スカウトしたいって事よ。
Aこれってすごいことよ。
あの世界一の芸能プロからオーディション無しで
直々のスカウトだもの!」
私は何も答える事が出来ない。
奥『A、これを機にちゃんとした仕事に
つきなさい。CAAに入っても、入らなくても、
どちらでもあんな場所からは抜けるべきよ。』
せっかく淹れた紅茶はすっかり冷めてしまっていた。
決して楽しいとは言えなかったティータイムの
後片付けをした後、私は帰路についた。
カバンの中には、持っておいて損は無いからと、
英語の辞書と教科書を数冊与えられた。
おかげでカバンはパンパンである。
バックの重みは疲れた私の体に重くのしかかった。
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( 。ω。) - オリフラ(オリジナル作品というタグのこと)ついてますよ! (1月3日 8時) (レス) @page2 id: 550fd98a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノアイユ | 作成日時:2024年1月3日 3時