インターポールから来た子供

スピリタス ページ10

降谷side



降「えっ、潜入していたんですか？
　 幹部として！？」




『はい。まぁ一年程。
　もともとは下っ端として潜入していたんですけど
　なんか気づいたら幹部になってまして。』



いやいやおかしいだろ
気づいたら幹部になってたなんて、
俺がどれだけ苦労して幹部になったと思ってるんだ。


というか、それ以前に、


降「一度潜入していた捜査官がこんな堂々と
　 インターポールで働いて、良いんですか？」



『あぁ。
　それに関してはご心配なく。
　組織では、性別、年齢、顔容、声、身長あらゆる
　ものを隠して潜入してました。それに、一応組織から
　離脱した後、追手を警戒して3ヶ月身を隠してましたが
　組織のほうはわたしの事を調べようにも
　調べようがなかったらしいです。
　ですから、私の事は全く組織にばれてません。』




降「ではなぜ、組織から離脱したんですか？」



『さっき言ったようにもともとは下っ端で潜入する
　予定だったので、インターポールの上層部は
　私が幹部になるとは予想してなかったんです。
　もちろん私はそのまま潜入するつもりで
　それを支持してくれる人もいたんですけど・・・。』




A捜査官はそう言った後、手を握り締め
続けた。




『私が、まだ成人していない子供だから。
　信用できない。何かあったら誰が責任をとるのか。
　みたいなことを言う人も多かったみたいで。』





・・・・・・なるほど、そういう事か



顔は平然としているが、
話した声からよほど悔しかった事が分かる



降「・・・コードネームは何ですか？」





『・・・・・・・スピリタス』

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