インターポールから来た子供

心理戦開始 ページ5

自分side

自己紹介の最中、ずっと視線が突き刺ささって
とても居心地が悪かった。


私に向けられていた視線は好奇や畏怖の
視線ではなく、親の仇でも見るかの様な
鋭い目つきだった。


重々しい空気の中、上司らしき金髪の男が
沈黙を破った。


降「本日は、わざわざ日本までご足労頂きまして
　 ありがとうございます。・・・たいへん
　 申し訳ないのですが、A捜査官に
　 担当して頂くはずだった案件、昨日逮捕した
　 組織幹部が情報をほぼ吐きまして、解決の
　 方向に向かっているのです。」

本当に申し訳なさそうな表情、声音で
彼は嘘を言った。


『・・・・・・へぇー。・・・・・』


あ〜。やっぱりそうなりますか。
子供じゃ不満だってことね。
そんな都合の良い事あるわけないのに。
嘘ってバレバレだよ。


私は少し微笑みながら金髪の上司を見据えた。


今の言葉で分かった。
コイツら私のこと完全に舐めてやがる。


だったら、こちらもそれ相応の態度で返そう。


降「・・・あの、A捜査か『今あなたが
　 言った報告は嘘ですね。』・・・・・」



私は一人でここにいる奴ら全員とお得意の
心理戦を始める事にした。

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